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武将山の出世街道

武将山は相撲少年だった。相撲は7歳から始めてい
る。水戸の水戸尾曽相撲道場に通っていた。ここは
師匠の元武双山の父の相撲場であった。高校は相撲
の名門埼玉栄高校へ進学した。

入門は元武双山の藤島部屋であった。四股名は虎太
郎であった。これは本名の藤原虎太郎の下の名前で
ある。下の名前を四股名にしているのが、明生であ
る。

相撲の下地があり、所要4場所で幕下にあがった。
2014年、最初の1年(5場所)は28勝7敗だった。
だが、翌年は幕下で躓いた。7戦全敗したことがあ
り、1場所三段目に戻った。2015年は19勝26敗と負
け越した。

<幕下 霧馬山(右)と対戦>

2016年は23勝19敗とまずまずの成績をのこした。こ
こからが永かった。2017年、2018年は22勝20敗だっ
た。2018年五月場所から武将山に四股名を改めた。
2019年は21勝19敗3休で五分であった。

幕下生活は5年に及んでいた。脱却はコロナ元年の
2020年であった。この年は1場所中止になって5場
所だったが、21勝14敗と大きく勝ち越した。2022年
一月場所、幕下2枚目で4勝3敗と勝ち越して十両
昇進を決めた。

<幕下 宇良(左)と対戦>

十両でも時間がかかった。2年である。十両成績は
91勝89敗である。この成績で入幕できたのは番付運
がよかったというほかない。新十両の場所では十両
尻で7勝8敗と負け越しながら、翌場所は現状維持
だった。こうして武将山は9年かかって入幕を果た
した。各段優勝はついになかった。

<新十両>

武将山
茨城県水戸市出身 藤島部屋 27歳。171センチ、
171キロ。得意は押し。好物はオムライス

武将山は幕内で勝ち越せるのか。もうひとつの三月
場所の見どころである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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