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■22春12日目 意気込みが失われた御嶽海

1敗高安と2敗大関御嶽海が結びの一番で
対戦した。しかし、御嶽海には大関の責任
からほかに優勝は渡せないとか、確率の低い
新大関優勝をやってやる、という意気込みは
感じられなかった。だからいやな予感がした。
高安戦にかける闘志がないということは負け
を意味していた。

<御嶽海>

そして相撲はその通りになった。御嶽海何も
できずの負けであった。高安の強さという
より御嶽海の無力感のみが目についた一番と
なった。この瞬間思った。御嶽海の横綱は
遠のいた、もしくはないと。

<御嶽海、何もできずに高安に敗退>

相撲にかける執念といえば栃錦は横綱羽黒山
の技が決まってから3つの技を繰り出した。
若乃花は千秋楽、栃錦相手に本割と優勝決定
戦を史上初めて制した。大鵬は負けない相撲
を指導され、自分を脅かす者が現れると師匠
の二所ノ関(元佐賀ノ花)は「時代が変わる
ぞ」とはっぱをかけた。マムシ、土俵の鬼、
王者は心構えが違う。御嶽海の相撲に取り
組む姿勢は横綱不在のなかではあまりにも
寂しすぎた。

1敗若隆景は2敗琴ノ若を退けた。琴ノ若は
上位で勝ち越した経験がない。上位との対戦
はまだ力不足であった。優勝戦線、若隆景は
高安とトップ併走となった。

若隆景のこれからの3日間は通常なら3大関
戦になる。正代は気迫をみせてきて7勝5敗
までこぎつけた。侮れない相手になってきた。
それは高安にもいえる。

<琴ノ若を退けて1敗を守った若隆景>

大関が3人いながら、最後まで優勝争いが
できない流れになってきた。3敗御嶽海は
数字上可能性があるが、やる気がともなって
いない。横綱休場でも存在感を示せなかった
大関って耐えられない存在の軽さである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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