11日目、優勝争いをする者同士の対戦が実現
した。全勝高安対1敗若隆景戦である。高安
の昨日の豊昇龍戦は上位戦手始めであった。
残りの日数が少ないからいきなり若隆景戦
でもおかしくなかった。
しかも、この一番若隆景が有利とはいい切れ
なかった。高安は最近目立った成績はあげて
いないが、なんといっても長年上位と対戦
してきた実績も歴史もある。高安優勝待望論
も聞かれる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/若・高A-e1648036534775.jpg)
だが、負ければ2差となるだけに、この一番
にかける若隆景の執念がまさった。若隆景
立ったあともろ差しを果たした。しかも休ま
ずすぐに攻めて高安を寄り切った。それに
しても若隆景の予想をはるかに超える急成長
ぶりはすばらしい。
1敗琴ノ若は大関貴景勝と対戦した。貴景勝
は幕内中位以下から勝ち込んできた力士との
対戦は必ずしもよくない。それが頭をよぎっ
たわけではなかろうが、立ち合いから琴ノ若
から果敢に攻められた。とっさの突き落とし
で逆転したが、危なかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/琴・貴A-e1648036556397.jpg)
前日あっさり負けの御嶽海は、今日11日目は
しめてきた。阿炎の激しい突っ張りを後退
せずに受けながら、とっさに引き落とした。
2敗で踏みとどまった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/03/御嶽A-3-e1648036579805.jpg)
1敗若隆景・高安、2敗御嶽海・琴ノ若と
なった。12日目は御嶽海対高安、若隆景対
琴ノ若が組まれた。ある程度方向性が定まる
のか、もう一波乱あるのか。大阪場所はいよ
いよ佳境を迎えた。