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■22春10日目 思いもよらぬ展開となった優勝争い

雨プラス底冷えの大阪。蔵前国技館に冷暖房
設備がなかった時代、時の時津風(元双葉山)
理事長は「熱戦で温まってくれ」と語った。
10日目は熱戦で温まったのだろうか。

1敗で優勝圏内の大関御嶽海が北勝富士に
あっけなく負けた。北勝富士の真っ向からの
寄りに抵抗することなく、踏みとどまるわけ
でもなくそのまま土俵をわった。責任ある
協会の看板力士のであるはずだが、それは
微塵もなかった。優勝争いをひっぱる立場に
ありながら、あっさり負けは印象が悪すぎる。

<御嶽海、あっさり負け>

高安、琴ノ若が優勝するためには御嶽海戦は
避けられない。むろん若隆景も同様である。
そのときは大関の実力をいかんなく発揮して
彼らの壁になっていただきたい。

全勝高安の上位戦第1戦は小結豊昇龍と対戦
した。これが互いにゆずらぬ激しい攻防戦と
なった。とにかく動きが目まぐるしい。止ま
った時は高安が上手のいい位置を取った。
まわし不十分の豊昇龍を寄り切って全勝を
守った。

<熱戦を制して全勝の高安>

1敗若隆景は必死の相撲が続く。そもそも
若隆景が優勝争いにからんでくること事態が
予想できなかった。予想を超える大健闘で
ある。若隆景の気迫・闘志はこの日の対戦
相手阿炎を圧倒した。

<予想外の健闘で阿炎に勝利した若隆景>

さらに1敗琴ノ若は押しの大栄翔をはたき
込んで1敗を守った。

三月場所は全勝高安、1敗若隆景・琴ノ若、
2敗御嶽海と思いもよらぬ展開になってきた。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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