大相撲

■22春9日目 優勝戦線上位2敗組が後退

優勝戦戦に変化があった。2敗阿炎は突いて
出てはたく癖が抜けない。これでまた自滅で
負けた。相手は必ずしも好調といえない宝
富士であった。かつて竜虎という力士が思い
切って突っ張ってはたいた相撲を取った。
これがよく決まった。この竜虎の戦法を「あ
れは技能だよ」と秀の山(元笠置山)が言っ
ていた。ただし、笑いながらであった。自滅
阿炎は3敗となって後退した。

<阿炎自滅で3敗に>

貴景勝は思い切った押しではなかった。なに
か探りを入れるような押しだった。これでは
対戦相手の遠藤は取りやすい。逆襲に出て
向こう正面はでに寄り倒した。貴景勝も3敗
で後退した。

<貴景勝、押しに威力なく遠藤の猛攻に3敗>

1敗御嶽海は玉鷲の突っ張りの猛攻を受けた
が、左が入るとそのまま出て一気に勝負を
決めた。やはり御嶽海が強さと安定感を最も
兼ね備えている。優勝争いの経験があるのも
強みである。新大関の優勝は優勝制度以前の
時事新報社制定の幕内最高成績者の栃木山を
加えてもわずか7%に過ぎない。御嶽海なら
新大関優勝も可能な気がする。

<御嶽海、玉鷲を寄り切って1敗死守>

1敗若隆景は重い逸ノ城相手に長い相撲に
なった。ひたすら辛抱強く取って、最後寄り
切った。ここまで速攻とうまさできたが、
これからは難敵になってくる。明日10日目は
阿炎との対戦である。今後は御嶽海、正代、
貴景勝、遠藤、高安、琴ノ若のうち5人が
予想される。

<若隆景、必死の相撲で逸ノ城を退け1敗を守る>

全勝高安は3勝5敗と星のあがらない碧山戦
だった。攻防のある展開から、長い相撲に
なった。高安が碧山十分の体勢を許さず、
最後押し出した。全勝高安の相手としては
考えさせられる取組であった。明日10日目は
豊昇龍戦である。上位戦開始である。

琴ノ若も高安戦の1敗のみで勝ち越した。
サバイバル優勝戦線、最後に笑う者は誰か。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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