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芝田山(元大乃国)親方の過去

白鵬が柔道会場日本武道館を訪れた件に関し
てどうでもいい派と芝田山(元大乃国)広報
部長が「問題だよ」「横綱失格だよ」という
言葉を受けてのこだわり派がいるようである。
白鵬はぶらりと寄ったわけではない。モン
ゴル五輪委員会のアンバサダーを務めており、
関係者として入場している。だとすると芝田
山(元大乃国)広報部長の発言は不用意で
ある。

<白鵬>

かつて貴乃花親方は暴行された貴ノ岩の事件
に対してかたくなな姿勢にでた。謝罪に来た
伊勢ヶ濱(元旭富士)・日馬富士を無視して
車を発車させたり、協会の事情聴取を拒み
続けたりした。しかし、こうした態度はブー
メランのように自分にはね返ってきた。自分
の弟子貴公俊が付け人に暴行、それも支度
部屋というほかの人がいる目の前でおこした
のだ。貴公俊はのちに貴ノ富士と改名したが、
2度目の暴行事件をおこし、相撲界を去って
いる。

芝田山(元大乃国)親方はかつて弟子の大勇
武に訴えられた過去がある。大勇武は芝田山
部屋の関取第一号であった。だが、親方に
勝手に引退届けを出された損害賠償と殴られ
たことの障害罪が芝田山(元大乃国) 親方に
問われたのである。暴行のほうはスリッパで
はたいて10日間のケガをおわせたという。要す
るに権力の横暴と暴力的体質を大勇武は問題視
したのである。芝田山(元大乃国)親方は
「生活態度・素行に問題があった」と釈明
している。 2010年9月のことである。

<芝田山>

2011年1月芝田山(元大乃国)親方は不起訴
処分となった。また、芝田山(元大乃国)
親方と日本相撲協会に約7000万円の損害賠償
訴訟は2012年12月和解した。ただし、和解
内容は表に出ていない。当時は暴行に対して
明確な規定はなかった時代である。しかし、
人間の根幹、本質はさま変わりするものでは
ない。言い分はあるにせよ、暴行に及んだ
事実は消えない。

<大勇武>

また横綱失格は大乃国のほうである。大乃国
は横綱勝率6割6分2厘、1場所9.9勝であ
る。横綱優勝率はわずか4%である。横綱
25場所務めて1回である。横綱出場率は
68%である。1年間90日のうち約58日しか
出場していない計算になる。一言でいえば
大乃国は横綱の実力はなかったのに横綱に
なってしまった力士である。白鵬に対して
横審もそうだが、上から目線でいえるほどの
器ではないし、上から目線の方は人から尊敬
されることはない。

薬局へいってきました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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