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■名古屋10日目 3つのサバイバル戦

10日目の前半は大味な相撲が目立った。夫婦
で観戦に来ていた夫からつまらん相撲が多い
な、というぼやきが聞こえてきた。しかし、
上位戦になると緊張感が伝わる相撲になった。

上位で勝ち越すことは簡単ではない。もっと
も横綱・大関で3人と少ないから可能性は
高まる。後は上力士同士の星の潰し合い次第
である。そのなかからサバイバル戦3番を
ピックアップしてみた。

まず、明生対隆の勝戦である。明生はここ
まで4勝5敗。隆の勝は4連敗のあと5連勝
である。明生は勝ち越さない限り小結の座を
明け渡すことになる。隆の勝は明生を引きずり
おろし、自分が小結になるチャンスである。
立ち合い、明生が出るも隆の勝押し返して攻め
込む。明生巧みにまわり込んではたき込んで
勝負を決めた。これでともに5勝5敗となって
終盤にかけることになった。

<明生、隆の勝を倒す>

次に5勝2敗2休の高安と3勝6敗の若隆景
である。高安は実質5勝4敗と同じである。
相撲は若隆景が果敢に攻め込むも、高安しの
いで残す。若隆景が一気に勝負にいくも体が
傾き、若隆景は力尽きた。高安は6勝2敗
2休となり、照ノ富士、白鵬、正代戦を残して
いる。若隆景は3勝7敗であとがなくなり、
11日目は白鵬と対戦する。

<高安、若隆景に粘り勝ち>

最後に正代対御嶽海戦である。正代は照ノ
富士、白鵬、高安戦を残し、5勝4敗である。
一方御嶽海は若隆景、照ノ富士、白鵬戦を残
し、6勝3敗である。どちらも勝っておきたい
ところである。相撲は、両力士あたったあと
攻め合いのなかから正代がまわり込んではた
き込みを決めた。正代は貴重な1勝をものに
した。

<正代、御嶽海から貴重な1勝>

照ノ富士対千代大龍戦、千代大龍について一言
いいたい。気力も闘志も微塵も感じられなく、
無気力そのものだった。こんな相撲なら千代
大龍を横綱・大関と組ますべきではなかった。

【名古屋情報】
チケットがないのに並んでいた老人がいた。
話を聞くと協会の人に話をし、チケットを
購入するという。自由席はないし、今直売り
はしていない。チケットがないと入れないと
話した。チケットはサイトに会員登録する
ことから始める。日付と席の種類を指定して
申し込むとチケット引き換え番号が示される。
それと登録した電話番号で指定されたコン
ビニの機器を使って出たレシートをレジに
もっていくと紙チケットが発券される。また
電話申し込みがあるが、これとてサイトを
見ないとわからないことになる。こうした
ことと無縁の方は大相撲を観戦することが
できないことになる。幸い親切な方が別の日
の手持ちのチケットを譲ってくれたので、
老人は後日観戦できることになった。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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