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脆弱な明日のホープ

2020年七月場所、琴勝峰は20歳という若さで
入幕した。20歳で入幕するというのは大変な
ことである。しかし、幕内で目立った活躍は
なかった。
8勝7敗
10勝5敗
8勝7敗
2勝13敗
1勝6敗8休
5場所の合計は29勝38敗8休、大関戦0勝
4敗である。上位には通用しなかった。それ
どころか五月場所はついに十両落ちである。
期待にはほど遠かった。

<琴勝峰>

豊昇龍は序ノ口から十両までに10場所を要し
た。十両は4場所かかって入幕した。かなり
のスピード出世であった。しかし、入幕後は
以下である。
8勝7敗
7勝8敗
9勝6敗
8勝7敗
目を引く活躍はない。ちなみにおじの朝青龍
は序ノ口から十両までに9場所、十両を2場
所で突破している。入幕3場所目には小結に
昇進し、上位と対戦している。横綱武蔵丸、
大関魁皇・武双山・出島・千代大海に勝って
殊勲賞を受賞している。

<豊昇龍>

いつの時代にも明日のホープはいた。大鵬は
新入幕の場所、初日から勝ち続け、ついに
11連勝した。止め役に小結柏戸が組まれた。
大鵬は12勝3敗で敢闘賞を獲得している。
大鵬は入幕6場所目には初優勝し、場所後に
大関に昇進している。

<大鵬>

学生出身の豊山は十両で15戦全勝優勝して
入幕した。新入幕では12勝3敗で敢闘賞を
受賞している。大関に昇進したのは入幕7場
所後であった。大関直前の3場所は37勝8敗、
3場所連続殊勲・敢闘のダブル受賞であった。

<豊山>

北の富士は十両で15戦全勝優勝して入幕した。
新入幕、13勝2敗で敢闘賞を受賞すると翌
場所は小結に昇進している。北玉時代には
貴ノ花、大受、輪島がホープとして控えて
いた。さらに魁傑、北の湖が続いていた。

<北の富士>

こうした力士を見てきた目からいうと、どう
も現代の明日のホープは脆弱に映る。現在
大関は4人いる。だが、本当にほしい大関は
若くして横綱が狙える大関である。そうした
大関は現代では望むべくもないのだろうか。

七月場所のチケット発売日が決定次第に変更に
なった。
興味深いテーマをこれからもお届けします

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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