先場所優勝の大栄翔が調子をあげてきた。
本来の押し相撲が戻ってきた。9日目の対戦
相手は大関正代であった。相撲は真っ向から
あたって一気の押し、のど輪で攻め立てその
まま押し出してしまった。8日目の朝乃山と
いい、大栄翔の押しが本来の調子になった
ときに対戦した正代はめぐり合わせが悪かっ
たとしかいいようがない。
その点1敗の高安はすでに大栄翔戦を終えて
いる。9日目は阿武咲戦である。対戦成績は
高安の2勝3敗である。ただし、阿武咲は
2勝と星はあがっていない。立ち合いは、
高安のあたりが勝り、突き押しで攻め立て
気をみてはたき込んで1敗を守った。
元大関の優勝は魁傑・照ノ富士がいるがいず
れも2回目の優勝であった。高安が優勝すれ
ば元大関では初優勝になる。高安の今後が
気になる。高安は調子をあげてきている。
高安に勝つ力士は誰か。まだ未対戦の力士を
検討してみよう。
10日目は大関貴景勝戦である。
6(●●××●×)6 貴景勝
ここ1年は貴景勝の勝利である。どちらの
立ち合いが勝るか。貴景勝の押しをしのいで
反撃できるか。大きな山場になるかもしれない。
1(××●●○×)2若隆景
今場所の若隆景は油断のできない存在である。
間単に勝負をつけられない相手に成長して
いる。高安は突き押しで有利に組みとめて
動きを封じたいところである。
7(●××○●○)7北勝富士
五分の成績である。北勝富士はここまで6勝
3敗と白星先行である。どちらが先手を取っ
て攻められるか、勝負のポイントはそこに
なる。
1(××○×●●)2隆の勝
高安に馬力負けしない力士が隆の勝である。
高安はゆさぶって相手の重心をくずしたい。
隆の勝はおちついて右ざしで一気に出たい
ところだ。
8( ●●×●●●)11正代
高安は正代に勝てなくなってきている。ただ、
今場所の正代は負けが込んでいるだけに、
高安に勝つチャンスは十分出てくる。立ち
合いから圧倒したい。
初優勝を目指す高安の戦いはこれからである。
8日目総合は、高校野球がなく15時5分から
の中継でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。