大相撲

■三月8日目 高安優勝戦線のトップに浮上

東京はあいにく1日中雨だった。両国に着く
と風が強く、係の方が、幟が倒れるかもしれ
ませんので、離れて歩いてください、と叫ん
でいた。観客は13時に入場。三段目の取組が
始まっていた。時間の経過とともに幕下、
十両へと進行していく。すべての取組はこの
日のクライマックス1敗同士の照ノ富士対
高安戦にむかっているかのように思えた。

そしてその時はきた。幕内後半戦6番目の
取組照ノ富士と高安の一番がきた。だが、
勝負は立ち上がってすぐについたようなもの
だった。高安が二本ざして右下手は深く、
いい体勢をつくった。右下手でゆさぶりを
かけて照ノ富士を追い込んでいく。最後に
青房下に寄り切った。

照ノ富士の敗因は脇の甘さにつきる。明生・
阿武咲戦でも二本さされている。この2番
から何も学んでいない。むしろ学んだのは
高安のほうではないか。照ノ富士にはもろ
ざしになれる。なったら腰を落とし、小手
投げを食わないようにしていけば勝てる、と。

高安はこれで、単独1敗でトップにたった。
優勝を争う照ノ富士を直接対決で勝ったこと
はきわめて大きい。優勝条件の1つである。
しかし場所はまだ7日間残っている。先場所
三役総なめで優勝した大栄翔は平幕の宝富士
と阿武咲に敗れている。高安が優勝を意識
して堅くなったり、相手が思い切った相撲を
取ったりすることが考えられる。

高安の対戦相手9日目は阿武咲戦である。
このあと対戦が予想される力士は正代、貴景
勝、隆の勝、北勝富士、若隆景、妙義龍あた
りと思われる。高安がこのまま優勝へまい進
するのか。もう一波乱あるのか。場所は後半
戦に突入する。

雨の日の外出は疲れます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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