大相撲

■三月10日目 2021年三月場所終盤の行方

★優勝は
1敗高安は大関貴景勝戦が山場であった。
両者あたり合って激しい突き合い押し合いに
なった。高安が左に回り込んでの突き合いで
貴景勝をやや後退させる。再び突き合い。
探りあいとなって両者動きが止まる。貴景勝
は青房下土俵を背にしていささか不利。静寂
がしばらく続く。そうしたなか貴景勝がけ返
し、高安つかさず組止め左四つ。すぐさま
上手投げで貴景勝をころがした。

<貴景勝をくだし、1敗を守った高安>

押し切れないときの貴景勝は勝ち目がない。
逆に高安は貴景勝の攻めをしのげば勝算が
でてくると踏んだ。高安は1敗を守り、2差
をつけて優勝に大きく前進した。11日目は
正代と対戦する。

★照ノ富士の大関復帰の可能性
照ノ富士は志摩ノ海と対戦した。志摩ノ海は
2勝と星はあがっていない。相撲は、照ノ
富士が果敢に出て志摩ノ海を追い込もうと
するが、志摩ノ海は左へまわり込む。再度
追い込んだ東の土俵。志摩ノ海左右へ動き、
しぶとく残す。志摩ノ海気を見て突き落とし。
照ノ富士を土俵にはわした。

<照ノ富士痛恨の敗北>

照ノ富士は痛い3敗目。大関復帰はどうなる。
11日目は関脇隆の勝戦である。さらに3大関
戦を残している。大関復帰ラインが11勝なら、
残り5日間を4勝1敗でのり越えなくては
ならない。10勝ラインも考えられるが、いか
にも先細りの感はある。志摩ノ海戦の敗北は
まさに痛恨の1敗となった。

★大関は勝ち越せるのか
正代は5勝5敗で終盤を迎える。11日目は
高安戦である。さらに2大関と関脇照ノ富士・
隆の勝戦を残している。勝ち越しには3勝
2敗が必要である。しかし、対戦相手も負け
られない事情を抱えている。今の正代にとっ
て簡単なことではない。

<正代、妙義龍に勝って5勝>

朝乃山は10日目難敵の隆の勝戦である。出て
くる隆の勝を右すくい投げで退けた。7勝
3敗で11日目は妙義龍戦である。ほかに2大
関、照ノ富士、御嶽海戦を残している。勝ち
越しは大丈夫そうだが、10勝となると危ない
かもしれない。

<朝乃山、隆の勝から勝利>

貴景勝はカド番である。勝ち越さない限り
大関の座を失う。6勝4敗で終盤に入る。
11日目は霧馬山戦である。ほかに2大関、
照ノ富士戦を残している。霧馬山ともう一人
の平幕で確実に勝っておきたいところである。

大関は3人いて結局誰も優勝にからめなかっ
た。照ノ富士は強さともろさが同居している。
大関のチャンスを逃すと次はわからなくなる。
三月場所は今後どう展開していくのか。興味
が薄れる恐れがないとはいえない流れである。

物言いの説明に物言いがつく珍事を目の当たり
にしました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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