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■十一月初日 三者三様!大関白星発進

今場所から5000人と倍増の観客を入れての
スタートとなった。いままで使用していな
かったマス席の角、花道の上のななめのマス
席など4箇所が開放された。2階イス席の
東西にあった記者席、西 はなくなっていた。
4人マスは2人になったが、見た目は大勢の
観客のように映る。ただ、2階席は寂しい
入りだった。高額の席のほうが人気あると
いうことか。

新大関正代は、初日で場所なれしていない
ことと初顔合わせの若隆景ということで慎重
になったのか。相撲は若隆景にもろ差しに
はいられ、休まず出られた。正代向こう正面
白房下に追い詰められながらも突き落とし。
そのまま土俵下まで転がった。若隆景も突き
落としによって倒れこみ勝負は微妙な展開と
なった。行司の軍配は正代だが、物言いが
ついた。協議はやや長引いたが、若隆景の
足がかえっていたということで正代の勝ち
となった。

<正代辛勝>

足がかえるって何だ、という声が隣のマス席
から聞こえてきた。これは足の甲がつくこと
だが、ある時期無視されてきたことがあった。
正代は危ない相撲をしのいでの紙一重の勝利
となった。

朝乃山は2つの修正をしてきた。霧馬山には
くいさがられて苦戦したことがあること。
先場所連敗スタートで出遅れたこと。朝乃山
は右四つ十分になり、前に出る相撲で霧馬山
に圧勝した。幸先いいスタートとなった。

<朝乃山圧勝>

押し相撲の貴景勝はいかに押しのリズムに
のれるか。初日は大切な一番になる。貴景勝
はあたって下から押し上げ、高安をそのまま
押し出した。実力差を感じさせる一番となっ
た。先場所は栃ノ心の変化に不覚をとった。
曲者、押し相撲相手にどういう相撲を取るかで
貴景勝の調子がはかれる。

<押し一筋貴景勝>

初日3大関は白星発進となった。2横綱が
連続休場するなか、今度こそ大関の存在価値
を示せるか。戦いはこれからである。

S氏と久々に観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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