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決まり手新分類2

足の裏以外を土俵につける技に目をむけて
いこう。こちらは次の10に分類した。
■投げ技
■足技
■足取り技
■捻り技
■後ろからの技
■落とす技
■腕攻め
■反り技
■複合技
■ほか
決まり手によっては、この分類に入れていい
のか悩ましかった技があった。まず投げ技
からみていこう。
上手投げ
下手投げ
小手投げ
すくい投げ
上手出し投げ
下手出し投げ
掛け投げ
首投げ
二丁投げ
櫓投げ
一本背負い
つかみ投げ
腰投げ
全部で13あるが、比較的よく見る決まり手は
上の6つである。上手投げは典型的な投げ技
である。左四つの場合、右上手でまわしを
取っての投げになる。上手投げといっても
土俵に自分の肩をぶつけるように打つわけ
だが、このときひねるように投げるのが双葉
山と玉の海である。投げるさい相手の頭を
おさえるのが千代の富士。ひきずるような
投げが増位山(子)である。
191113四日目幕内 1168
<2019年11月 白鵬(上手投げ)隠岐の海>

下手投げは土俵際での上手投げの打ち返し技
だった。土俵の中で下手投げは、打っては
いけない、食ってもいけないと言われていた。
なぜか。下手投げは相手の体を受けてしまう
だけでなく、相手の上手から下手の動きを
封じら、なおかつ上手投げの打ち返しのほう
が威力があるからである。
ところが輪島が土俵の中で下手投げを打ち
始めた。輪島の下手投げは右おっつけの威力
と腰の回転がよく、相手の体重をかぶらない。
足をうまく使って相手の運び足を封じている
から決まった。舞の海の下手投げは左を深く
さすことが前提である。肩まで入れてまわし
の結び目あたりを取っての投げであった。
これも相手の体重をかぶらない。下手投げは
変遷したといえる。
輪 島
<輪島>

小手投げはまわしを取らずに、相手の腕を
きめたまま投げる技である。横綱稀勢の里が
大ケガのままのぞんだ2017年三月場所の優勝
決定戦。誰の目にも勝ち目はなかったが、
大関照ノ富士をこの小手投げで倒して、まさ
かの逆転優勝。観客を驚愕と感動の渦にまき
こんだのは記憶に新しい。
170326千秋楽幕内・表彰 558
<2017年3月 稀勢の里(小手投げ)照ノ富士>

すくい投げは、さし手からすくって相手の
バランスをくずして投げる技である。晩年の
大鵬がよく使った。大鵬は太い腕を返すだけ
で実によく決まった。
(この項目続く)

体調がいまいちの1日でした。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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