昨日黒いニュースが流れた。元十両金親の熊ヶ谷親方が
七月場所中に運転手兼スケジュール管理者を金属バット
で殴り、2週間のケガをおわせていたことが明るみにな
った。逮捕された熊ヶ谷親方は日常的に暴行を行ってい
た可能性があるとして追及すると報道されている。それ
にしても金属バットを使うとはただ事でない。
今回の事件はある事件を思い起こさせる。それは2007年
に起きた新弟子時太山暴行死事件である。使った道具は
ビールビンという違いはあるが、限度を超えるぶつかり
稽古をしたり、意識を失った者に水をかけたりと痛まし
い事件であった。後に思えばこれが不祥事の始まりだっ
た。
2010年に野球賭博事件でさらに深みにはまった。そして
2011年に大相撲史上最大の汚点となる八百長が発覚した。
これ以上落ちようのないところまで落ちたのである。本
稿は不祥事を列記し、明らかにするのが目的ではない。
どん底から今日の過熱時代になるまでどのように観客数
が変化していったかを検証するのが趣旨である。それが
以下である。
5月の技量審査場所のあとの七月場所からである。数字
は1場所15日間の1日平均で出してある。場所によって
2人マスをどのように取ったかでフルハウスの観客数に
違いは出る。もっとも閑古鳥が鳴いていた時代なら影響
はほとんどないが。当然、国技館と地方の会場では観客
収容数は違う。そこで2014年のフルハウスを基準に各場
所の割合をつけた。
さすがに2011年の3場所は60%台しかお客は来なかった。
だが、翌年の2012年は70%台と徐々に伸ばし始めている。
大阪は80%台で回復のきざしをみせ初めている。福岡は
相撲所ではなくなっていると言われて久しい。伸びは微
増に終わっている。これは2013年も同様である。
2013年、大阪は好調が続く。東京場所は9月に数字を80
%に跳ね上げている。この場所期待の日本人力士遠藤が
十両を1場所で突破し、入幕を果たした。これがきっか
けとなって相撲人気は回復した。人気が人気を呼び、翌
年の九月場所は1日平均で驚異の1万人を超え、90%台
にまで到達した。
%に跳ね上げている。この場所期待の日本人力士遠藤が
十両を1場所で突破し、入幕を果たした。これがきっか
けとなって相撲人気は回復した。人気が人気を呼び、翌
年の九月場所は1日平均で驚異の1万人を超え、90%台
にまで到達した。
15日間満員御礼が続く2015年は2014年をはるかに超える
数字が予想される。残り2場所だが、九月場所が15日間
満員御礼になるのはほぼ確実である。冬の時代を知る者
にとってはよくここまで回復したものと思う。むしろあ
まりに過熱しすぎていささかチケットの購入がしんどく
なってきている。
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