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不可思議なチケット販売法

今から3年半以上前の2012年の一月場所に不可思議なチ
ケット販売法があった。一月場所限定で1マス前売りし
ます。というふれこみで、一月場所の案内に新しい販売
法が盛り込まれた。要するに前売りでは1マス4人分を
購入しなければならないのいを一人分から切り売りでき
るというのだ。よく読むと次のことがわかった。
1.対象は土日を除く月曜から金曜まで
2.指定席ではなく引換券が渡されること
3.当日国技館窓口で引き換えること
4.国技館窓口では扱っていないこと
インターネット、電話で申し込むこと
1月案内A
<案内に会いマスの文字>
 
さらに協会のインターネットを見ると規定の料金より
高いこと。例えばマス席B10300円が11000円、マス席C
の9200円が1万円であること(値段は当時)
さらに協会関係者への聞き込みで以下のことがわかった。
5.引き換え券で席は選べないこと
6.女性は女性、年寄りは年寄りで相席にすること
7.従来の当日マス席1人売りはしないと言い続ける協
会職員が複数いた
さて、ここまで書いてきてこの仕組みのいい点が見出せ
た方がいるだろうか。しいて言えばマス席の切り売りを
知らなかった方に知らしめた点だろうか。
マス席の欠点は何か。
1.4人そろえるのが容易ではない(特に何日も行く方は)
2.手荷物、コートを置くと狭い(お土産は論外)。
通路に荷物をすべて置く不心得者がいた。
3.体格が大きい人にとってはそれだけで狭苦しい。
劇画家のさいとうたかを氏はもう御免であると語っている。
4.膝が痛い。日本人の生活が畳からフローリングに
変わっている。お年寄り、外国人ならなおさらである。
5.料金の高さから何日も見ることができない。リピー
ターになりにくい。来る日も来る日も見続けてくれる
ファンがいるなら表彰状ものであり、協会はこういう
お客さんを大切にしなければいけない。
把瑠都A
<この場所は把瑠都が初優勝>
 
イス席にすればいいではないかという声があるが、急傾
斜ですり鉢の上から底を眺めるのは避けたいという声が
あった。
結局この販売方法は1場所限りで終わった。AKB48の
生みの親秋元康氏はファンの声に耳を傾けた方だった。
それが無名のアイドルを国民的アイドルに押し上げた原
動力になった。今協会がなすべきことは問題点・改善点
ごとにファンの中に飛び込み、ファンの声に耳を傾ける
姿勢である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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