2場所連続優勝の幻想

霧島が十一月場所優勝したことで、一月場所は横綱
を狙える場所になる。これは横綱審議委員会の2場
所連続優勝の昇進基準によるものである。これが長
年金科玉条のごとく扱われてきた。横綱審議委員会
は千代の山以前に誕生した。

綱
<綱>

2場所連続優勝の基準が適用されたのは初代若乃花
からである。だが、2場所連続優勝は本当に横綱に
ふさわしい内規か。最大の欠点は短期間の切り取り
であることだ。年6場所のうちの3カ月に過ぎない。
これで横綱の力量が本当にはかれるのか。

第一2場所連続優勝以前に品格力量抜群という規定
がある。品格力量抜群とはどれくらいの力量か。時
代を築ける横綱である。あるいはそれに準じる横綱
である。

千代の山以降時代を築いた横綱は栃錦・若乃花・大
鵬・北の湖・千代の富士・貴乃花・朝青龍・白鵬で
ある。玉の海は時代を築いている途中であった。準
じたのが輪島・曙である。

<朝青竜>

具体的にはどうするか。5場所の安定感、どこから
いっても大丈夫という強さ、将来性を加味すること
である。横綱昇進後優勝0や1回では話にならない。
むろん2回から4回でも同様である。横綱に弱い横
綱、キリの横綱が生まれるとしたら、それは2場所
連続優勝の基準に問題がある。いい加減に2場所連
続優勝は幻想であると気がついたほうがいい。

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この記事を書いた人

相撲専属フリーライター・写真家。ペンネーム電光力。日本経済新聞社の記者を15年務め、日経HRの編集者を経て独立。2014年から大相撲ブログ「土俵の目撃者」を運営し、毎場所ほぼ全ての本場所を取材、土俵際から自ら撮影。撮影したリングサイド写真は9万枚を超える。にほんブログ村「相撲・大相撲」カテゴリ ランキング1位。

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