大相撲

霧馬山15番勝負 上

現在大関は貴景勝一人である。大関が喉から手が出
るほどほしい状況にある。昨年様々な優勝者が出た。
御嶽海は大関に昇進したが短命に終わった。ほかの
優勝者は大関につながらなかった。その中で霧馬山
が連続2ケタ勝利で大関に挑戦できる立場に立った。
霧馬山の15番勝負の行方をみていこう。

<霧馬山>

0(●●●×××)9照ノ富士
まだ横綱照ノ富士には勝っていない。のり越えなけ
ればならない壁である。四つでは食い下がって善戦
してもなかなか勝てない。動いて照ノ富士の上体を
おこしたいところである。

<2022年9月照ノ富士対霧馬山>

6(〇●●●□〇)6豊昇龍
不戦勝はあるが互角の戦いをしている。霧馬山左四
つ、豊昇龍右四つだけに四つの争いになる。霧馬山
は自分の四つになれるかが勝負のカギとなる。

5(〇〇〇〇●●)9正代
大関正代に4連勝した後大関から降格した正代に連
敗している。優勝した三月場所はいい体勢をつくっ
て攻め込んだが、正代に逆襲されて寄り倒されてい
る。3連敗してはいけない。正代戦は勝ちにこだわ
った一番にしたほうがいい。

2023年3月霧馬山、正代に敗れる>

4(〇〇××〇〇)1阿炎
霧馬山の4連勝中で、押し出しで3連勝している。
三月場所は突き合い押し合いになって阿炎を圧倒し
た。こうなっては阿炎になすすべはない。霧馬山の
有利は否めない。

2(××●〇〇×)1翠富士
三月場所10連勝した翠富士だが、ちぐはぐな取組編
成で霧馬山戦は実現しなかった。霧馬山の対戦成績
1敗は翠富士得意の肩すかしでやられている。霧馬
山は相手の得意技を発揮させる体勢をつくらせない
ことである。

4(〇×●〇●〇)6翔猿
翔猿にはけっこう苦戦している。三月場所の翔猿戦
は両力士激しい動きのなかでの攻防となった。霧馬
山が右四つ、翔猿に上手を与えない体勢をつくった。
だが、すぐには攻め切れず、最後渾身の上手投げで
ようやく決着をつけた。霧馬山は長い勝負を避けて
速攻で勝利したいところである。

<2023年3月霧馬山と翔猿の攻防>

0(××××××)0錦富士
意外なことに霧馬山対錦富士戦は1度も実現してい
ない。今年の一月場所錦富士は幕内上位だったが、
取組はなかった。霧馬山は確実に勝っておきたい力
士である。

(この項目続く)

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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