大相撲

2023年五月場所番付の視点

風薫る5月。五月場所の番付が発表された。

1横綱1大関の番付は3場所目を迎えた。東前頭筆
頭以上は頭打ち状態である。若隆景以外の4関脇2
小結は全員勝ち越した。東筆頭阿炎も東2枚目で9
勝しながら1枚しか上がらなかった。

<新関脇若元春>

上位に休場者がでなければ横綱照ノ富士との対戦圏
内は5枚目金峰山までである。大関貴景勝との対戦
圏内は東4枚目宇良までである。照ノ富士は苦手大
栄翔との対戦はあるが、もう一人の苦手玉鷲は対戦
圏外である。貴景勝は翔猿に連敗中である。

そうかと思えば西3枚目以降東10枚目までは、成績
以上に上がるか、負け越してもそれほど下降しない
地帯である。なにより北勝富士、平戸海は7勝8敗
と負け越しながら現状維持となった。

<平戸海>

東十両筆頭13勝2敗の朝乃山、東十両3枚目14勝1
敗の逸ノ城にはかなり渋い上がり方となった。昭和
45年三月場所、十両西筆頭14勝1敗で優勝した大受
は8枚半番付をあげ入幕している。なお、新入幕は
いない。

<朝乃山>

十両はどうか。通常なら入幕できる成績をあげなが
ら幕内から落ちる人が少なく、涙をのんだ力士がい
た。豪ノ山と湘南乃海である。この2人が十両筆頭
に位置した。今度こそ入幕のチャンスを生かせるか。

逆に幕下に落ちても不思議でない成績ながら十両に
残った力士がいる。志摩ノ海と對馬洋である。幕下
に落とさないのが正解だったのだろうか。疑問は残
った。新十両は藤青雲と時旋風である。

幕下では十両に昇進しながら、付け人としてついて
いった博打場のため自主休場した紫雷が東筆頭。学
生横綱の川副が西筆頭に位置した。ウクライナの獅
司が西2枚目に番付を上げてきた。十両をめぐる彼
らの熱い戦いが見ものである。

五月場所は14日に初日を迎える。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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