昭和33年から年６場所制がスタートした。
前年福岡で本場所が開催されたばかりだが、
６場所目は名古屋となった。
昭和33年一月場所、13日目を終え、２敗は
横綱千代の山、大関若乃花、前頭14枚目大内
山であった。大内山の対戦相手はすべて平幕
であった。14日目千代の山と大内山に土が
つき、若乃花が単独トップにたった。千秋楽
小結若前田に勝ち、２回目の優勝を達成した。
この場所横綱吉葉山・鏡里が引退した。若乃
花は場所後綱に昇進した。
昭和33年五月場所、大関朝汐が途中休場。
また、出羽系の上位力士が６人を占めた。
そのため、15人目の対戦相手として前頭６枚
目の玉乃海までまわってきた。後半横綱千代
の山・栃錦と対戦したが、敗退した。
＜柏戸のブロマイド＞
昭和34年三月場所、全勝で走る横綱栃錦を
追走するのは、新鋭で１敗の柏戸。前頭13枚
目の柏戸は入幕４場所目であった。13日目、
柏戸、栃錦ともに敗れ、差は１差のままだっ
た。２敗の大関朝汐が自力で栃錦を倒し、
１差に縮めてきた。柏戸は14日目関脇若前田、
千秋楽小結若羽黒と組まれたが、連勝して
13勝の好成績を残した。
昭和34年十一月場所、千秋楽をむかえ、２敗
の大関若羽黒、前頭11枚目冨士錦がトップで
あった。冨士錦の対戦相手はここまですべて
平幕であった。それが千秋楽関脇で11勝３敗
の強敵安念山と対戦することになった。ここ
で冨士錦は敗退。大関琴ヶ濱から勝利した
若羽黒が新大関優勝を成し遂げた。
＜大鵬のブロマイド＞
翌昭和35年一月場所、ホープ大鵬が入幕して
きた。大鵬は初日から勝ち続け、なんと11連
勝。12日目、ここで止め役として小結柏戸が
組まれた。激しい力のぶつかり合いと攻防の
末、柏戸が下手出し投げで大鵬を止めた。
13日目は関脇出羽錦だったが勝利した。上位
では栃錦が全勝できていたが、13日目に１敗
して一時的に大鵬に並んだカタチになった。
大鵬は14日目鶴ヶ嶺、千秋楽関脇北葉山に
敗れたが、12勝３敗の好成績を残した。
＜若三杉のブロマイド＞
昭和35年五月場所は、前頭４枚目の若三杉が
優勝した。序盤で横綱・大関戦を終了。前半
戦で関脇・小結戦を終え、後半は平幕という
流れで勝ち進んでの優勝だった。この場所は
横綱若乃花、若秩父が13勝２敗で花籠（元大
ノ海）勢の大活躍の場所となった。
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