幕下15枚目格付出で注目の落合が老練明瀬山と対戦
した。四つに組んでどうなるかと思った瞬間、落合
のあざやかな内掛けが決まった。すかっとする切れ
味だった。落合の強さをみせつけられた。これで3
勝である。
平日前半の6日目、思いもよらず満員御礼となった。
それなりに入っている。筆者の周辺では外国人が集
団を含め、かなり目立った。観客が戻ってきたのだ
ろうか。今後注視したい。
貴景勝と大熱戦を展開し、豊昇龍を快心の相撲でく
だした大栄翔が1敗で浮上してきた。大栄翔は完全
に勢いにのっている。6日目は霧馬山との対戦であ
る。大栄翔真っ向からの突き離し。手が伸びる。一
気に霧馬山を押し出した。大栄翔は出場力士の番付
順位ナンバー1から6までと対戦して5勝1敗であ
る。これは大きい。
豊昇龍は苦手の翠富士と対戦した。対戦成績は1勝
4敗である。立ち合い翠富士が二本はいった。豊昇
龍ははさみつけて圧力をかけるも無理はできない体
勢。右ざしにいくも窮屈な体勢。西土俵へ出るも翠
富士が傾きながらの突き落とし。
うちわは翠富士だが、物言いがついた。協議の結果
は翠富士の勝ちであった。豊昇龍は苦手相手に最悪
の体勢になったことが大敗因である。
結びの一番は貴景勝対阿炎戦である。1敗対全勝の
一番である。対戦成績は優勝決定巴戦を含め、阿炎
の6勝2敗である。貴景勝はいつも阿炎の突き離し
に敗北している。
相撲は阿炎の突き離しを貴景勝が左から押し上げ、
最期押し出した。貴景勝は苦手対策ができていた。
同じ負け方はせず、大関の面目を保った。
上位は1敗で貴景勝、大栄翔、阿炎の3人になった。
優勝をめぐる戦いはまだまだ続く。