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2022年三月場所の視点

2019年以来の有観客による大阪開催である。
人気はどうか。マス席は土日祝日、13日目は
完売である。イス席は15日間購入できる。
ただ、千秋楽はイスCが残りわずかである。
大阪の相撲仲間の一人は通常開催になるまで
観戦にいかないという。今の情勢だと、通常
開催になる見通しは立たない。

<大阪会場入り口>

大多数の相撲ファンはテレビ観戦が主であろ
う。ただし、この時期は鬼門である。高校
野球が3月18日から始まる。NHK総合では、
大相撲放送の開始予定は16時からになる。
千秋楽でさえ、15時30分の放送開始予定で
ある。

初代若乃花は「野球は敵だ」と言った。戦後
まもないころ、食糧事情は悪く、国技館は
占領軍に接収され、本場所を開催するのさえ
ままならなかった。また開催しても観客の
入りは悪かった。

<若乃花のブrpマイド>

神宮の野外興行は観客よりムシロだけが目立
っていた。すぐ隣の神宮球場は大歓声でわい
ていた。「あちらは学生さんの野球ではない
か。こちらは商売でやっているのに」家族が
多く、なんとか養っていかなければという
若乃花の思いが「野球は敵だ」という言葉に
なった。

プロの大相撲が学生の高校野球に時間を明け
渡す。これが現代の大相撲の実態である。
大相撲を見るためだけに総合放送受信料を
払っている方からすれば、やるせない思い
である。

嘉風引退相撲では多くの新型コロナウイルス
感染者及び濃厚接触者を出した。力士では
横綱三役はゼロとなった。あれから34日経過
したが、どこまで力士は回復したのか。また、
合同稽古がなかったが、鍛錬は大丈夫なのか。
稽古不十分では熱戦になりにくい。

<嘉風引退相撲は十両幕内合同土俵入り>

正代、貴景勝がそろってカド番だが、近年
カド番が話題になることはほとんどない。
そもそも大関2場所連続負け越しで大関降格
という規定が大関を弱くしている。人間は
どうしても甘いほうになびく。

1年間に2回負け越したら降格でもいい。
1年間に2ケタ勝利が2回あげられないと
降格ならなおいい。大関昇進前の成績がよく
検討されるけど、大切なことは大関昇進後で
ある。今の規定は間違いなく大関を弱くして
いる。2ケタ勝てない大関なんていらない。

<貴景勝(左)と正代>

大阪場所は明後日初日である。

焼酎を飲んでいます。            
興味深いテーマをこれからもお届けします。 

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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