3人の横綱・大関に新たに御嶽海が加わった。
まずは休場がないことを願わずにはいられ
ない。上位に休場がなければ、横綱・大関の
対戦圏内は4枚目の遠藤までである。
12人のサムライで、ここ1年上位でフルに
横綱・大関と対戦した力士は4人いる。まず、
新関脇の若隆景である。ここ1年では横綱に
勝てない。ここ3場所では大関に勝っていな
い。それでいて5場所勝ち越している。これ
は12人のなかでは最も多い。横綱・大関に
勝てないここ3場所の関脇以下の成績が以下
である。
9勝3敗
8勝4敗
9勝3敗
関脇以下に着実に星を残している。横綱・
大関に勝てるようになると2ケタ勝利がみえ
てくる。
次は隆の勝である。隆の勝は同部屋の貴景勝
と対戦しない。それでいて横綱・大関戦は
よくない。関脇・小結クラスの実力はあるの
だが、何か物足りない。勝ち越しと負け越し
を繰り返している。三月場所は違った隆の勝
がみたい。
3人目は大栄翔である。押し相撲だけに型に
はまれば横綱・大関を攻略できる。横綱照ノ
富士に勝ち、また負けたとはいえ、かなり
追い込んでいる。ただ、押し相撲はリズムに
のれないと難しい。初優勝後のここ1年では
44勝46敗ともうひとつである。
4人目は明生である。4場所連続関脇・小結
を維持したが、三月場所は3枚目まで番付を
下げた。横綱照ノ富士に2度勝っている。
大関戦も五分に近い。先場所(一月場所)は
横綱・大関にすべて勝ちながら5勝10敗と
大敗している。このあたりに課題がみえて
くる。
面白い存在が阿炎である。幕内下位・中位で
12勝する力があることは証明された。いよ
いよ上位での本番である。ここでどういう
相撲を取るのか。どういう成績を残すのか。
阿炎の実力がはかれる場所になる。
三月場所はいよいよ迫っている。
明日11日どすこい研があります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。