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2019年の力士数の変遷

「少子化=人口減少」。日本は間違いなく
人口減少社会に陥っている。30年で2000万人
以上減少する予想が出ている。高齢化社会が
すすみ、労働人口も深刻である。2065年には
65歳以上が4割弱になりそうである。こう
した傾向は当然大相撲の力士数に影響を及ぼ
す。加えて今年も暴行事件が後をたたなかっ
た。力士数に影響は出たのか。2019年の力士
数をみていこう。
ここでいう力士数は番付に載った数である。
付出や番付外はカウントしていない。
一月場所 658人
三月場所 653人
五月場所 682人
七月場所 681人
九月場所 683人
十一月場所667人
190929稀勢引退相撲 1704
<整髪した元稀勢の里の荒磯親方>

ちなみに以下は各場所の引退力士数である。
引退力士数は翌場所の力士数に反映される
だけにあげておく。
十一月場所7人
一月場所 21人
三月場所 11人
五月場所 12人
七月場所 6人
九月場所 15人
一月場所では貴ノ岩、稀勢の里、豪風、七月
場所では安美錦、九月場所では嘉風という
名だたる力士が引退している。
毎年就職場所といわれる三月場所後の五月
場所が力士数ピークになる。今年2019年も
それは変わらない。それでは今年、力士数は
多かったのか。過去5年と比較してみる。
それが以下である。
力士数A
毎年力士数は増加傾向にある。前年比では
五月場所、七月場所で少々減らしている。
ほか4場所はここ6年では最高である。しか
し、相撲部屋が多いせいか、力士数が少ない
部屋が目立つ。活気あふれる相撲部屋という
と20人以上は欲しいところである。
190317八日目幕下以下 013
<前相撲>

また、十両が見込めなくなった力士が、いつ
までも相撲部屋に居住することはけしていい
ことではない。幕下以下は無給である。第二
の人生に踏み切らないと転職が難しくなる。
将棋界では26歳までにプロである四段になれ
なければ、奨励会を退会しなければならない。
そこでは地獄の三段リーグがあり、原則トッ
プか次点しか四段になれない。
十両に上がれれば成功者といってもいいくら
い、関取への道は難しい。関取は70人と限定
されている。今年の力士数の平均は670.7人
である。関取は約10.4%にすぎない。まさ
しく選ばれし者の世界なのである。
180526十四日目十両幕下以下 112
<2018年5月 福山が東里に決めたたすき反り>
   
下の相撲でも注目している相撲ファンはいる。
多くの声援が飛ぶ。服部桜の勝利の瞬間を
生で見たいというファンがいる。ベテラン
力士が勝ち越したときは酒一升をプレゼント
したいというファンもいる。明日のホープが
関取を目指していく相撲に注目する方がいる。
あるいはどんな奇手がとびだすかを楽しみに
している方もいる。力士数は今後どう変わっ
ていくのか、来年以降も注目していく。

歴史の真実!東京遷都は宣言なしで
いかざるを得なかった。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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