大相撲100年の大系を考えると少年ファンの
開拓が常に必要である。当時(昭和41年)
二階席を限定的だが、小中学生に開放した
のは成功だったと、相撲通は異口同音にコメ
ントしている。「相撲ファンの年齢をもっと
もっと引き下げなければいけない」と結論
している。さらにPRに関しては、番付発表
を土曜日から他のスポーツが少ない月曜か
金曜にすべきと提言している。これは明らか
に新聞の扱いのスペースを大きくする狙いで
ある。これは現在月曜発表で実現している。
ほかにA場所前に関取のパレード、B館内の
応援合戦、C相撲かるた・すごろくを機関誌
につける、D連合稽古を無料で公開。E力士
のテレビ出演などがPR案として出されて
いる。このうちB、D(年1回)、Eは現在
実現している。
専門誌「大相撲」ではさらに大相撲を面白く
する方法をいくつかあげている。このあたり
は面白くする方法というよりもむしろ改善点
といったほうが適切である。
・大衆に好感をもたれない仕組み
いい席で観戦するためにはその権利をもって
いる会社からか誰かに招待してもらうしか
当時は方法がなかったのである。いい席は
お茶屋がある程度おさえ、会社の接待や、
お土産目当てのお客さんがいて、相撲ファン
は入り込む余地が極めて少なかった。「相撲
の人気が絶頂だった時代に大衆をシャット
アウトしたことが、今日の人気下降につな
がっている」と相撲趣味の会会員の意見が
掲載されている。
さらに協会自体が外部の声を聞かない体質が
あった。相撲そのものを見せてやっている、
という意識があった。専門誌「大相撲」は
相撲のことは相撲取りにしかわからないの
ではなく、お客のことはお客にしかわから
ないのだと、書いている。
(この項目続く)
お茶漬けを食べました。
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