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◆24福岡3日目 大関の一角が崩れる

3日目といえばそろそろ場所の感覚が戻ってきてもおかしくない。
観戦者兼カメラマンとして筆者もようやく慣れてきた感覚である。
それまでは確認しながらの撮影であった。初日は到着しただけでせ
いいっぱいだった。福岡はそれほど遠い。

3日目前半に熱戦があった。新入幕の獅司対先場所新入幕の阿武剋
戦である。熱戦になった理由は右四つがっぷりの体勢になったこと
である。がっぷりでは実力差がない限り決め手に欠ける。本来なら
上手を切る技術、あるいは向こう付けの体勢をつくることが望まれ
る。勝負は最後阿武剋が上手投げで決めた。

<熱戦阿武剋対獅司>

宇良対若元春戦について触れておきたい。宇良は反り技にいこうと
していた。しかし、反り技は崩れた。自滅的敗北であった。反り技
は難しい。やろうと思ってできる技ではない。流れのなかでの技で
ある。片膝をついてもかまわないルールでもできれば出現しやすい
かもしれない。

<反り技及ばず>

豊昇龍は平戸海に対して離れて相撲を取った。それも思い切りのい
い押しで攻めた。普通四つ相撲の力士は離れて相撲を取ることはリ
スクを伴う。しかし、豊昇龍は果敢に平戸海に対して押しに出た。
これが成功して一気に土俵外に平戸海をほうむった。ここまでの3
日間、強さの豊昇龍を見せてきた。だが、まだ信用できない。

<豊昇龍強し>

大関陣に土がついた。琴櫻対王鵬戦である。ともに相撲一家の3代
目である。琴櫻はせいいっぱい攻めたが、王鵬に粘って残られた。
王鵬の逆襲に琴櫻は青房下土俵を割った。この勝負、王鵬の粘り勝
ちである。

<琴櫻、王鵬に敗れる>

大関の一角が崩れた3日目であった。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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