◆24秋11日目 大の里紙一重に見えた1勝

大の里の対戦相手は琴勝峰である。特別奇襲があるわけではない。
上位戦はしばらくぶりである。さほど気にするほどでの相手ではな
い。むしろこれまでの対戦相手のほうが手ごわかった。

ところが相撲はやってみなければわからない。大の里はいつものよ
うに前に出るが、最後はダイブしてしまった。ところがその前に琴
勝峰の足が土俵を割っていた。ただ、あまりの速さに瞬間的にどう
かという相撲だった。

大の里は勝っていた
<大の里は勝っていた>

大の里は危うかった。2日目からは敵なしの相撲を取っていた。11
日目の敵は琴勝峰ではなかった。自分の内なる敵だった。はやる心
だった。快進撃大の里も人の子だった。

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どこまでも締まらないのが大関陣である。優勝争いはおろか下位に
こうも負けると空いた口がふさがらない。横綱休場でも存在感をし
めせない。強さなど微塵も感じない。

まず、豊昇龍対宇良戦である。豊昇龍突き立てるも攻めきれず引く。
つけいって宇良が一気に攻め立て、東土俵に送り出した。豊昇龍は
これで6勝5敗である。宇良は今場所三賞の有力候補に浮上した。

弱いから負ける豊昇龍
<弱いから負ける豊昇龍>

もう一人の大関琴櫻は大栄翔と組まれた。大栄翔には2連敗中であ
る。相撲はこう展開した。大栄翔の突き押しを琴櫻は前に出て突き
離し。これは琴櫻の勝ちか。いや、大栄翔まわり込んで琴櫻をのど
輪でおこして正面土俵に押し出した。琴櫻はこれで7勝4敗となっ
た。

優勝争いができない琴櫻
<優勝争いができない琴櫻>

大関陣はなぜよく負けるのか。いたってシンプルだが、弱いから負
けるのである。これでは大関陣は地位だけ大関である。内容が伴っ
ていない。意地を見せるとすると大の里戦の勝利しかない。

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この記事を書いた人

日本経済新聞で15年間記者を務め、日経HRの編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するフリーライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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