★今場所の優勝争いについて
結局新入幕尊富士と入幕2場所目の大の里の争いと
なった。まだ大銀杏をゆえない二人となった。尊富
士・大の里はよくやったし、期待できる逸材である
ことは間違いない。しかし、ほかの力士は何をして
いたのか。
★尊富士の優勝に関して
尊富士は昨年36勝6敗の抜群の成績をおさめた。十
両まで負け越しなしで入幕した。ホープとして注目
されていた存在だった。鋭い出足で勝ち星を重ねた。
新入幕優勝はできすぎである。
★番付の意味は失われた?
昭和、厳しい評論でなる彦山光三、玉の海梅吉、天
龍三郎、東富士謹一、小坂秀二らがいればこういう
だろう。大相撲は底が浅い。横綱・大関はふがつく
りっぱだった。大関は関脇・小結の倍稽古しろ。横
綱は大関の倍稽古しろ。
★横綱照ノ富士について
照ノ富士は限界に近づいている。もろ差しをやすや
すと許し、残り腰がなかった。6日目の出場は余計
だった。休場は1日遅れた。あまり休場を繰り返す
と引退につながる。甘えは許されない状況になって
きた。
★大関陣に関して
4人いて、横綱休場のなか誰も最後まで優勝戦線に
残れなかった。取りこぼしが多すぎる。弱いから負
けるのだ。貴景勝は目いっぱいで限界がある。霧島
は10敗と大敗して論外である。
★三賞について
尊富士が殊勲・敢闘・技能、大の里が敢闘・技能と
いささかふるまいすぎである。殊勲の場所を盛り上
げた殊勲者である規定は高見山の優勝で始まった。
しかし、三賞が設定されたときは優勝候補力士を倒
した者というのが規定だった。またそういうケース
で受賞した者が圧倒的に多い。殊勲賞は原点にかえ
ったほうがいい。尊富士は敢闘・技能、大の里は敢
闘でよかったのでは。
★大相撲人気に関して
発売日にチケットがなくなるのは時間の問題だと思
った。コロナ対策で使われないイス席はフルに使用
できるようになった。連日よく入った。お茶屋や先
行予約を利用した方がいた。
★幻の取組は
三役以上では三番である。
霧島対豊昇龍
霧島対大栄翔
豊昇龍対貴景勝
★最後に場所の採点を
68点