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師匠交代のとき

春日山部屋の部屋閉鎖問題はこれまで述べて
きた(以下クリックして参照)。
引退することになった。12月下旬には川崎で
断髪式とパーティが開催されると、春日山の
事情通から電話があった。断髪は通常大銀杏
でおこなう。幕下以下の力士が大銀杏を結う
5つのケースのうちの1つである。残り4つ
は、土俵の目撃者の愛読者ならご存知だと
思う。十一月場所は引退届けを受理していな
かったため、形式上最後の部屋は追手風部屋、
最後の成績は全休となった。
150125千秋楽幕内 1126
<水口>
 
力士の移籍は微妙な心理が働くようである。
サラリーマンの世界でも上司と相性がいい、
悪いがある。また、上司が変わると評価が
変わることがある。相撲界の師匠の突然の
交代は、師匠の急死によることが多い。
昭和49年トンガ王国から6名が、朝日山(元
二瀬山)部屋に入門してきた。当時は外国籍
の力士は珍しかった時代である。それが6人
も入門してきたから、朝日山部屋はトンガ
部屋といわれたほどであった。彼らは漫画に
もなった。
1年後朝日山(元二瀬山)が急死した。部屋
を継いだのは元若二瀬であった。しかし、
トンガ力士は今度新しい部屋をつくる琉王に
ついていくと言い出した。力士の自由移籍は
認められていない。また、琉王も正式な親方
になっていなかった。結局6人は廃業という
最悪の結果になって、騒動は収拾した。
160110初日十両 412
<碧山>
 
近年珍しかったのは、元久島海の田子ノ浦
部屋である。親方の急死にともない、力士に
春日野部屋にいくか出羽海部屋へいくか選ば
せたのである。碧山は春日野部屋を選んだ。
入門のときだけは師匠を選べる。師匠の急死、
定年、あるいは部屋を譲る場合は、いやおう
なしに師匠は交代する。力士に新しい師匠に
なってよかったと言われるよう指導力・人間
性を磨いていただきたい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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