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相撲技

相撲は15尺の土俵から出すか、足の裏以外を土につける、
これだけで勝負が決まる。土俵からの出し方や倒し方に
こうしなければ一本としないとう規定があるわけではな
い。技をかけにいって膝がついても負けである。相撲は
相手の重心を崩すために自分が十分力が発揮できる体勢
をつくるための争いである。
相撲の技というと決まり手を思いがちである。勝負が決
まったときの技が決まり手である。勝負後、場内放送で
流され、国技館の電光掲示板に表示される。しかし、相
撲の技は決まり手がすべてではない。
それ以外に立ち合い技がある。額であたる。頭であたる
と首を痛める恐れがある。右(左)肩であたる。突っ張
る。もろ手突き、張り差しなどがある。最近は誰もいわ
なくなったが、もろ手突きはかわされると、どうしても
バランスを大きくくずので、推奨できない。交互に突く
べきと言ったのは、NHK解説者だった神風さんである。
他に前褌を取りにいく。かちあげなどがある。大鵬が両
腕を交差させて双差しにいったりした。
変化は立ち合い技というより、作戦である。九月場所の
横綱鶴竜が右へ、左へと変化して批判が起きた。しかし、
変化されるたびに負けていては相撲にならない。相手の
目の前でパチンと手をたたく猫だましも同様に作戦であ
る。昔出羽錦、平成では舞の海がやった。
立ち合いから繰り出して勝負が決まる技がある。けたぐ
り、とったりなどである。
06八幕内 405
<横綱のけたぐり 朝青龍が稀勢の里にきめる
2006年十一月場所8日目>
 
攻防の技もある。おっつけ、かいなを返す。返さない状
態を棒ざしという。まわしを切る、引き付け、極(き)
める、頭をつける、まきかえなどがある。輪島の左前褌
右おっつけは何度も北の湖に苦杯に追い込んだ。最近は
かいなを返す、まわしを切るのが、うまい力士が減って
しまった。大鵬がかいなを返すとそのまますくい投げが
決まったりした。玉の海は相手に上手を与えない相撲が
うまかった。
決まり手に対し、決め手という言い方がある。何が違う
か。決まり手というのは勝負が決まったときの技である。
だから後ろもたれという決まり手さえある。これに対し
決め手というのは、例えば上手投げで相手をくずしてか
ら寄り切れば、決まり手は寄り切りになるが、決め手は
上手投げになる。もちろん、決め手=決まり手になるこ
とはある。
相撲の勝負は短時間で決まる。それだけに見る者にまば
たきするひまもないほど魅了するのである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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