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今年納めの場所の新番付

今年最後の場所の新番付が発表された。
番付
話題は新関脇の逸ノ城である。入幕から2場所目の関脇は
これまで昭和以降では2場所目で小結になった北の富士、
大錦を越えた。初土俵から6場所目の関脇は最速である。
昭和以前では江戸寛政2年11月、雷電為右衛門の初土俵
いきなりの関脇付け出しがあるが現代なら規定からいって
もありえない。なお、新三役が小結を飛び越え、いきなり
関脇につくのは2010年九月場所の阿覧以来である。
140923十日目南門 226
<逸ノ城>
 
勢は幕内15場所目で新小結をつかんだ。今年の五月場所
西前頭5枚目で11勝4敗で三役に上がれず、今回同じ
地位で10勝5敗で昇進するのだから、まさに番付は生き物
である。その時その時の情勢に左右される。
勢
<勢>
 
新入幕阿夢露は苦労人である。2012年一月場所新十両に
昇進するも右膝前十字靭帯断裂の大ケガを負ってしまった。
翌場所から5場所連続全休し、番付は序二段まで落ちた。
7場所かかって今年の三月場所十両に復帰した。結局
新入幕まで序ノ口から73場所かかっている(八百長問題で
中止になった2011年三月場所をカウントしない)。初代
若乃花の言葉が思い浮かぶ。「人間辛抱だ」まさに辛抱で
つかんだ幕内であった。
140914初日幕下以下 399
<阿夢露>
 
新十両は英乃海(前名岩崎)、琴恵光、出羽疾風、輝(前
名達)の4人とフレッシュ感が出てきた。しかし、全体
ではまだまだ元幕内が十両の約69%を占めている。せめて
4人ははつらつとした相撲を見せていただきたい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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