■夏初日 落ち着いた取り口の新横綱鶴竜

鶴竜所作をミスる。初日2日前の奉納土俵入りがこう報道
されただけに注目された鶴竜の新横綱の土壌入りである。
過去には新横綱ではないが、白鵬がせり上がりをせずに
終えたことがあった。新横綱鶴竜は観客の拍手のなか、
堂々と梅ヶ谷型の土俵入りをおこなった。
なお、横綱土俵入りの型について5月10日の朝日新聞に
興味深い記事が掲載された。土俵入りの所作の謎、「不
知火」の手本、実は「雲竜」?と見出しがついている。
また、1869(明治2)年に撮影された横綱不知火光右衛門
と鬼面山の綱を締めた写真が掲載されている。写真は
鬼面山が両手を広げているのに対し、不知火は左手を
折りたたんで右手を伸ばしている。写真の出典は横浜開港
資料館編「F・ベアト写真集2」明石書店刊とある。興味
のある方は図書館でご一読されてみてはいかが。
新横綱鶴竜の初日の対戦相手はパワー相撲の碧山である。
難しい相手ではないが、一歩間違えると土俵際に追い込ま
れる可能性はある。新横綱の初日は意外と鬼門である。
土俵の鬼若乃花、前褌を取って走る柏戸、怪童北の湖
などが負けている。
鶴竜は碧山に押し込まれることなく、突き合い。碧山を
後退させて、右差しから体勢をおこして引き落としで
勝負をつけた。鶴竜は終始落ち着いていた。これが一番の
勝因である。しかし、まだまだ場所は始まったばかりで、
強豪、実力者との対戦はこれからである。
140511初日幕内 1137
 
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この記事を書いた人

日本経済新聞で15年間記者を務め、日経HRの編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するフリーライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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