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◆24福岡5日目 大関三者三様の強さ

若隆景は元気だ。5日目は豊昇龍戦である。豊昇龍の今場所の強さ
をはかる上で格好の対戦相手である。立ち合いは若隆景が攻め勝っ
て左が深く差し込めた。これは若隆景のものだと思った瞬間、豊昇
龍のダイナミックな小手投げが炸裂した。若隆景は大きくほうり投
げられた。

<豊昇龍の思い切った投げ>

思いおこせば、豊昇龍は2021年九月場所、一本背負いで若隆景に勝
っている。一本背負いなんてめったに決まることはない。武蔵丸に
一本背負いをかけようとした力士がいたが、「くうわけないよ」と
一蹴されている。ところが豊昇龍は思い切って技をしかける。大の
里を下手投げで派手に投げ飛ばしたことがある。豊昇龍の強さを垣
間見た日になった。

熱海富士はこれまで壁があった。惜しくも負け越し、三役になかな
か届かなかった。それではいけないと発憤したのか、今場所は4連
勝と好スタートを切った。そして迎えた5日目、新大関大の里と対
戦した。

<大の里、熱海を押し出す>

相撲は押し合い、しのぎ合いとなった。そのなかから大の里がおっ
つけで攻めて、最後押し出した。大の里は前日黒星だっただけに、
強さを発揮した。連敗するようだと早くも優勝は遠ざかるだけに踏
みとどまった。

琴櫻は曲者宇良を寄せ付けず、一方的な攻めで押し出した。琴櫻は
とにかく相手に相撲を取らせないことである。なまじ攻め込まれ、
粘られないためには徹底した攻めが肝心である。祖父の琴櫻はぶち
かましの攻め相撲であった。あるいははさみつけてののど輪が持ち
味だった。祖父のように早く優勝することである。

<攻めの琴櫻、宇良を寄せ付けず>

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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