大相撲

躍進!若元春

2023年5月10日

来たる五月場所若元春は関脇で登場する。三月場所
は小結で上位が詰まっているなかで躍進といえる。
十両時代は12場所(1場所コロナ部屋ごと休場を含
む)におよんでいたから入幕してからの快進撃は予
想できなかった。若元春の入幕後の活躍をあらため
てみていこう。

新入幕は2022年一月場所だった。前頭15枚目であっ
た。この場所は9勝6敗でまずまずの成績を残した。
三月場所は9枚目まで番付をあげた。ここでも9勝
6敗の成績をあげた。それは6枚目の五月場所まで
続いた。

<新入幕>

七月場所は4枚目に番付をあげた。上位との対戦が
実現した。8日目、結びの一番で思わぬハプニング
が起こった。若元春は横綱照ノ富士に挑んだ。相撲
は、若元春が左四つ、照ノ富士に上手を与えない絶
好の体勢をつくった。照ノ富士、無理な攻めはでき
ない。若元春、攻め込むが照ノ富士がしのぐ。こう
した攻防で長い相撲になった。

途中、若元春のまわしの結び目がほどけた。ここで
伊之助はまわし待ったをした。それを見て照ノ富士
は力を抜いた。若元春が気がつかないまま東土俵に
寄り切ってしまった。

<まわし待った後照ノ富士を寄り切る>

物言いがついて大変長い協議になった。その結果ま
わし待ったの状態から再開となった。両者の体勢の
再現に時間がかかるなかで再開。勝負は長引くと思
いきや、出る若元春を照ノ富士は左下手一本で投げ、
ようやく決着した。この場所若元春は6勝9敗、大
関戦は1勝1敗だった。

<〇照ノ富士(下手投げ)若元春>

九月場所、番付を6枚目まで下げた。大関は3人い
たが、2人と対戦して1勝1敗であった。成績は10
勝5敗と初の2ケタ勝利となった。十一月場所、4
枚目で再び10勝5敗をあげた。大関は2人になった
が、正代戦はなく1敗だった。2022年、中日スポー
ツの年間新人賞が若元春に決定した。

<年間新人賞を受賞>

2023年一月場所、若元春は新小結になった。大関貴
景勝に敗れたものの9勝6敗で見事勝ち越した。三
月場所は小結で11勝4敗の成績をあげた。4敗は御
嶽海、霧馬山、正代、豊昇龍だった。

ここまで83勝47敗。負け越しは1場所である。横綱
戦1敗、大関戦3勝3敗である。若元春は上位で驚
異の存在になった。これまで三賞受賞はなかった。
五月場所は新関脇で新たな活躍が期待される。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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