◆平成元年~3年(20歳~23歳)
琴錦が入幕したのは平成元年五月場所だった。ぎりぎり20歳であっ
た。十両までは約4年弱、入幕までは5年かかった。入幕してもす
ぐ活躍とはいかなかった。上位に上がったのは6場所後平成2年三
月場所であった。しかし4勝11敗とはね返された。
番付を下げたが横綱一番、大関一番の部分対戦はあった。横綱北勝
海に勝って初金星をあげた。9勝6敗で敢闘賞を受賞した。七月場
所再び上位で戦った。横綱千代の富士に勝って金星と殊勲賞を獲得
した。9勝6敗で翌九月場所小結に昇進した。
新小結でも横綱北勝海に勝利した。北勝海はこの場所14勝1敗で優
勝したので殊勲賞を受賞した。2度目であった。十一月場所は関脇
に昇進した。ここで北勝海・旭富士の両横綱を倒し、10勝をあげた。
3度目の殊勲賞と初の技能賞に輝いた。

琴錦の勢いは増し、平成3年一月場所11勝をあげ、2度目の技能賞
を獲得した。これで5場所連続三賞を受賞した。関脇は5場所連続
維持した。最後は4勝11敗と大敗したが、翌場所誰も予想できなっ
たことをおこした。13勝2敗で平幕優勝を達成してしまった。2敗
は貴花田、若花田であった。千秋楽はフェイント立ち合いの舞の海
を気にすることもなくF1相撲で一気に土俵下にふっとばした。あわ
せて2度目の敢闘賞を獲得した。
翌十一月場所小結に復帰し、12勝3敗の好成績をあげた。14勝1敗
で優勝した小錦に勝ったことで4度目の殊勲賞に輝いた。平成元年
五月場所から平成3年までの上位の成績は89勝61敗だった。みごと
勝ち越した。横綱戦は6勝14敗、大関戦は9勝14敗であった。
◆平成4年~6年(23歳~26歳)
琴錦が平幕優勝した2場所前に横綱千代の富士が引退した。その翌
場所に横綱大乃国が引退した。残された横綱旭富士・北勝海は休場
がちだった。平成4年一月場所旭富士が引退した。その2場所後北
勝海が引退した。したがって琴錦の横綱戦なしは平幕優勝した場所
から9場所続いた。曙が横綱に昇進して解消された。
この時期18場所中関脇9場所、小結2場所務めた。関脇は6場所連
続在位した。3度目の敢闘賞・技能賞に輝いている。上位戦は144
勝111敗。再び勝ち越した。横綱戦は2勝6敗、大関戦は15勝26敗
だった。霧島・小錦は大関の座を明け渡し、新しい力貴ノ花、若ノ
花、武蔵丸、貴ノ浪が台頭してきた時期でもあった。