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2024年十一月場所総評

★優勝争いについて

千秋楽結びの一番、1敗同士の大関が優勝を争うという最高潮で盛
り上げた。正直先場所8勝の琴櫻、豊昇龍がここまでやるとは予測
できなかった。大関はときには横綱以上の存在価値を示さなければ
ならない。今場所はそれにふさわしい活躍であった。

<1敗相星決戦を制した琴櫻>

★優勝した琴櫻に関して

相星決戦では豊昇龍に相当攻め込まれたが、危なげはなかった。大
関5場所目で優勝に達した。それも14勝優勝だからりっぱだった。
堂々たる優勝だった。大関4場所に12勝以上がなかったが、ようや
く開花した。

<優勝パレード>

★新大関大の里は

新大関であると同時に先場所の優勝者である。9勝はいただけない。
初優勝後も9勝だった。これはまだ本物の地力がついていないこと
を示している。いいときはいいが、続かないということである。

<大の里>

★幻の取組は

三役以上では以下である。
琴櫻対霧島
翔猿までの大関対戦圏内で勝ち越した力士同士の幻は次である。
豊昇龍対翔猿
大栄翔対翔猿
若隆景対翔猿
阿炎対翔猿

★三賞について

殊勲賞阿炎、敢闘賞隆の勝、技能賞若隆景となった。文句なしであ
る。阿炎は13勝の豊昇龍に勝ったのだから当然である。なお、優勝
琴桜に勝った王鵬は負け越している。トロフィーを渡す表彰が定着
してきた。以前は驚くべきことになかった。

<殊勲賞受賞の阿炎>

★休場について

幕内では照ノ富士、武将山、琴勝峰の3人。十両では東白龍、欧勝
海の2人となった。5人である。今年全体ではのべ48人に及んだ。
個人では照ノ富士が不戦敗を含め53休場に及んだ。幕下に降格した
朝乃山は7休がプラスされ不戦敗を含め52休場となった。

★大相撲人気について

今場所はチケット完売で大相撲人気は過熱している。福岡国際センタ
ーの交通の便はよくなく、お茶屋はないにも関わらずだから大変な人
気である。冬の時代は「魁皇よ、十一月場所までは引退しないでくれ」
と悲痛な叫びがあったほどである。

★最後に場所の採点を

70点

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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