あやしき場所に向かう春はますます悲惨さを増してきた。注目の安
青錦は3勝2敗で6日目を迎えた。対戦相手は王鵬である。相撲は
王鵬のかんぬきに力負けして極め出された。三月場所最大の焦点安
青錦の横綱昇進は3敗で完全に消えた。

いや美ノ海戦の2敗目で事実上横綱昇進は消えていた。負けなくて
いい美ノ海に負けた。苦手義ノ富士を克服できなかった。すべてが
ないないづくしであった。これは横綱を目指す姿勢、有り様ではな
い。
6日目は思いがけないことの連続であった。霧島対義ノ富士戦は好
取組であった。ところが立ち合いが合わなかった。義ノ富士がつっ
かけ霧島はその場で受けた形から上手投げをうって決めた。取組は
成立した。不利な立ち合いの霧島が勝ってやり直しはいくら何でも
変だ。

高安は全勝とはいえ、まだ優勝を意識する時期ではない。相撲は後
手にまわり、若隆景相手に終始防戦に追い込まれた。その流れは変
わることなく、最後若隆景に上手出し投げを打たれ1敗地にまみれ
た。高安の単独トップは幻に終わった。

琴櫻もあっさり敗れ、2大関敗退のなかで結びの一番を迎えた。こ
の流れのなかで、豊昇龍の相手はきびきびした相撲を取る平戸海で
ある。もしやの不安を粉砕した。豊昇龍速攻の攻めで平戸海を一気
に正面土俵に押し出した。豊昇龍が土俵をしめてどうにか面目を保
った6日目だった。
