大相撲

■24春4日目 もろ差し対策が無策の照ノ富士

座席を探す方が必ずいるものである。大阪府立体育
館の座席は協会が独自で指定している。土俵に向か
かって右ら左に数字が増えていく。外国人だと正・
東・西・向の漢字がわからず、混乱することがある。
4日目も当然満員御礼である。

●関脇若元春対小結阿炎
まだ、3日間終了した段階だが、横綱・大関に全勝
はいない。三役で全勝は関脇若元春と小結阿炎であ
る。この両者が4日目に対戦した。阿炎の突きがさ
え、一方的な相撲になった。阿炎が三役で一人全勝
となった。阿炎は優勝経験者である。嫌な存在にな
る可能性はある。

<阿炎が若元春を突き出す>

●大関豊昇龍対王鵬
王鵬と豊昇龍は同期である。最高位に差はついた。
だが、相撲内容は立ち合いの攻防から王鵬が攻め立
てた。豊昇龍が向こう正面土俵に詰まったが、引き
落としでかろうじて残した。王鵬は相撲に勝って勝
負に負けた。

<豊昇龍、紙一重の勝利>

前日は「調子を上げてきた照、気になる貴」を記し
たが、この日はまったく逆になった。
●大関貴景勝対宇良
うるさい宇良に貴景勝は果敢に前へ攻めた。まわり
込む宇良を追撃。向こう正面土俵で最後二本入って
寄り切った。貴景勝らしい攻め相撲がようやく出た
一番だった。

<宇良相手に攻めに終始した貴景勝>

●横綱照ノ富士対明生
明生はこれまで2度、照ノ富士が横綱優勝した場所
に土をつけている。それだけに要注意な相手である。
ところが相撲はあっさり決まった。明生がもろ差し
を果たすとそのまま向こう正面土俵に寄り切ってし
まった。照ノ富士はもろくも土俵を割った。

<もろ差しで明生に敗れた照ノ富士>

照ノ富士倒すにはもろ差しが効果的と広まっている
かのような雰囲気である。だとしてもこうもやすや
すともろ差しになられる照ノ富士は無策である。無
策はもろさにつながる。これで2勝2敗である。序
盤で2敗すると優勝は難しくなる。照ノ富士は最後
まで取り続ける気力があるのだろうか。気になる照
ノ富士に逆戻りした 4日目であった。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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