大相撲

■24春5日目 瓦解した横綱・大関陣

チケットをもぎられ、館内に入ると3点セットが渡
される。取組表、地方場所特有のカラー読物、そし
て特別号外のパノラマ大相撲三月場所である。さら
に進んで左に曲がると千代の国、石浦の引退大相撲
のチケット売り場がある。午後に本人が発売する見
込みであるが、絶対ではない。石浦の引退大相撲の
案内のデザインが大幅に変更されていた。宮城野部
屋をめぐる一時閉鎖の話と関係があるのだろうか。

5日目の序盤を終えて横綱・大関は13勝12敗である。
横綱・大関陣は瓦解している。5日目は2勝3敗で
あった。

●大関琴ノ若対宇良
もともと人気がある宇良だが、出身の大阪では爆発
的である。取り組む前から「宇良―、信じているぞ」
という声援がとんだ。相撲は、宇良が低くはいって
食い下がる体勢をつくった。気をみて電光石火の肩
すかしを見事に決めた。勝利の瞬間、館内に大歓声
が響いた。
琴ノ若3勝2敗

<琴ノ若、宇良に不覚>

●大関貴景勝対熱海富士
貴景勝の法則の一つに攻め切れないときの貴景勝は
危ういがある。熱海富士との一番はまさにこれだっ
た。突き落としもはたき込みも残された。最後は熱
海富士が正面土俵に貴景勝を押し出した。
貴景勝3勝2敗

<貴景勝、熱海富士に押し出される>

●大関豊昇龍対朝乃山
立ち合いから攻勢に出た朝乃山。豊昇龍は左上手が
取れず苦戦。土俵際、思い切った豊昇龍の下手投げ
に朝乃山弧を描いて落ちた。投げは中途半端に打つ
な、が鉄則であるが、それにしてもあざやかだった。
豊昇龍4勝1敗
どこまで続くかわからないのが豊昇龍でもある。

<豊昇龍、下手投げで朝乃山を破る>

●大関霧島対明生
4敗霧島はようやく技ありのはたき込みで1勝した。
このあと霧島は勝ち越せるのか。見通しのないなか
で中盤戦を迎える。

●横綱照ノ富士対王鵬
照ノ富士と王鵬の突き押しの応酬。照ノ富士が後退
するとこらえられない。向こう正面土俵を割って連
敗。それもともに金星である。気力・闘志が乏しく
感じた。

<照ノ富士、王鵬に負け金星献上>

これで照ノ富士は2勝3敗である。負けが込むと休
場という駆け込み寺へ逃げ込むのか。もう一度奮起
して立ち上がるのか。結果は6日目に出る。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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