蔵前国技館最後の場所となった昭和59年九月場所。この場所は平幕
同士の小錦・多賀竜が優勝を争い1勝差で多賀竜が優勝した場所だ
った。だが、釈然としないものが残った。それは対戦相手の差によ
る問題だった。

当時の番付が以下である。
北の湖 横綱 隆の里
千代の富士張出
若嶋津 大関 北天佑
朝 潮 張出 琴 風
関脇 大乃國
北の湖は3日目から途中休場している。関脇・小結で調子がよかっ
たのは大乃国だけだったのでほかは割愛させていただいた。
◆小錦の対戦相手
横綱隆の里・千代の富士、大関若嶋津・琴風、関脇大乃国
朝潮は同部屋のため対戦はない。
◆多賀竜の対戦相手
大関若嶋津・朝潮、関脇大乃国
多賀竜は小錦に比べ2横綱、大関琴風戦がなかった。しかも審判長
は師匠の元柏戸の鏡山であった。対戦があったら優勝はできなかっ
た可能性が高い。なぜこんな話をもちだしたか。現代にも通じるか
らである。前頭筆頭8勝若隆景と前頭5枚目11勝琴勝峰である。途
中休場の大の里を別にすれば、両力士の上位勝ち越し対戦相手は以
下である。

◆若隆景の対戦相手
横綱豊昇龍、大関安青錦・琴櫻、関脇霧島(優勝)、小結熱海富士、
平幕藤ノ川・隆の勝
◆琴勝峰の対戦相手
横綱豊昇龍、大関安青錦、平幕隆の勝
大関琴櫻は同部屋のため対戦はない。
小錦・多賀竜現象がここでおきている。それなのに番付は関脇琴勝
峰、小結若隆景となった。あまりにも対戦相手を顧みない、数字し
か見てない番付編成である。

琴勝峰は平幕優勝した翌場所3勝12敗と大敗した。かつての解説者
玉の海さんなら「本当に地力でできた優勝か」と言いそうである。
高見山が平幕優勝した翌場所5勝で終わった時出た言葉である。五
月場所、琴勝峰は上位の中で戦う。先場所の11勝が本物か真価を問
われる。
今日の運勢が気になったら
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