大相撲

稀勢の里の変遷 3

2016年7月3日

稀勢の里は横綱・大関全員と対戦し、初めて勝ち越した。
入幕10場所目の平成18年の五月場所のことである。主に
平幕で横綱・大関戦がなかった時期を第1期とすると、上
位で始めて勝ち越した平成18年五月場所からは第2期に
入ったといえる。以下関脇以下の稀勢の里の成績である。
稀勢の里成績A
この勝ち越しによって、翌場所の七月場所は小結に昇進
した。このときの横綱は朝青龍。大関は白鵬・琴欧洲・魁
皇・千代大海・栃東である。稀勢の里はこの場所の横綱・
大関戦を2勝4敗で、関脇以下を6勝3敗、トータル8勝7
敗と勝ち越した。余談だが、この場所の大関栃東は8連
勝7連敗という、白黒はっきり分かれたきれいな(?)星
取りを残している。栃錦が7連敗8連勝を記録したのとは
正反対であった。
十両2番幕内 336
<平成18年九月 稀勢の里、白鵬から初勝利>
 
七月場所、稀勢の里は小結で勝ち越したにも関らず、翌
場所は小結に据え置かれた。いや、翌場所だけではなか
った。8勝7敗で小結据え置きが、3場所続いた。原因は
関脇雅山と琴光喜が負け越さないから、関脇に空きが
できなかったためである。この間の九月場所では、朝青
龍に勝って横綱戦初勝利を飾って殊勲賞を受賞した。8
勝7敗で不調だったとはいえ、大関白鵬から初勝利を奪
っている。
幕内 514
<平成18年九月 殊勲賞を受賞>

横綱・大関と対戦してもいくぶん通用する力はつけてき
た。だが、三役で勝ち越しを続けることは容易ではなく、
いったん退くときが訪れた。平成19年一月場所から3場
所連続負け越している。それは横綱・大関にそう勝てな
くなってきたことともに、関脇以下に接近した勝ち越し
しかあげられなくなってきた傾向がでてきたからである。
きせの横綱大関戦A
※琴欧州は平成18年の十一月場所から琴欧洲に改名した

ちなみにこのときの関脇以下で横綱・大関全員と対戦し

て、または1番少ない準じる対戦で勝ちこした力士は以
下である、
平成18年
五月 琴光喜 雅山 稀勢の里 朝赤龍
七月 雅山 琴光喜 稀勢の里 露鵬
九月 雅山 琴光喜 稀勢の里 露鵬 安美錦
十一月雅山 琴光喜 稀勢の里 露鵬 琴奨菊
平成19年
一月 琴光喜 琴奨菊 時天空 旭天鵬 
三月 琴光喜 安馬 豊ノ島
五月 琴光喜 安馬 時天空 安美錦

稀勢の里はいったん幕内中位まで退くこととなったが、
そこで11勝をあげ再び横綱・大関に挑もうとしていた。
(この項目続く)

それにしても6月はニュースの扱いがないか小さかった。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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