★意外と少ない優勝争い
稀勢の里が初めて連続13勝の成績をあげた。五月場所3
横綱を倒して優勝なら、横綱昇進という審判部の声があっ
たが、それで横綱にあげることは果たしていいことなのか。
稀勢の里は12勝以上の成績による優勝争いは5度目であ
る。大関27場所中5場所は5.4場所に1回である。昭和・平
成唯一の名大関の清水川は、3場所に1回は優勝争いを
していた。
たが、それで横綱にあげることは果たしていいことなのか。
稀勢の里は12勝以上の成績による優勝争いは5度目であ
る。大関27場所中5場所は5.4場所に1回である。昭和・平
成唯一の名大関の清水川は、3場所に1回は優勝争いを
していた。
★長い大関在位
稀勢の里の大関在位はすでに27場所4年半に及ぶ。七月
場所で28場所になり、年齢も30歳になる。大関時代が長い
といわれた佐田の山が17場所である。その後北の富士が
21場所、玉の海が20場所と更新した。稀勢の里はすでに彼
らより長い。大関在位はその後琴桜・武蔵丸が32場所5年
以上と最長在位を更新している。ただ、琴桜は32歳で短命
だったのに対し、武蔵丸は28歳だった。大器晩成だとしても、
稀勢の里の時間はあるようでないのである。
といわれた佐田の山が17場所である。その後北の富士が
21場所、玉の海が20場所と更新した。稀勢の里はすでに彼
らより長い。大関在位はその後琴桜・武蔵丸が32場所5年
以上と最長在位を更新している。ただ、琴桜は32歳で短命
だったのに対し、武蔵丸は28歳だった。大器晩成だとしても、
稀勢の里の時間はあるようでないのである。
5日目宝富士 6日目魁聖
★連続優勝
旭富士から日馬富士までの8人の横綱は、2場所連続優勝
による横綱昇進で、いつしかこのカタチが定着してきた。これ
は優勝なしで横綱に昇進して、昇進後も優勝ができなかった
双羽黒の反省からきている。ところが、鶴竜のとき、2場所連
続優勝がないにもかかわらず横綱に昇進してしまった。これが
稀勢の里にも影響を与えてしまった。稀勢の里の横綱昇進に
関して、ついに2場所連続優勝の声はどこからも聞こえなくなっ
てしまった。
による横綱昇進で、いつしかこのカタチが定着してきた。これ
は優勝なしで横綱に昇進して、昇進後も優勝ができなかった
双羽黒の反省からきている。ところが、鶴竜のとき、2場所連
続優勝がないにもかかわらず横綱に昇進してしまった。これが
稀勢の里にも影響を与えてしまった。稀勢の里の横綱昇進に
関して、ついに2場所連続優勝の声はどこからも聞こえなくなっ
てしまった。
★横綱昇進成績
仮に稀勢の里が七月場所14勝1敗で優勝したら、10勝-
9勝-13勝-13勝-14勝優勝で5場所通算59勝になる。
筆者の見解では、15日制定着以降、横綱でいえば千代の
山以降で文句なしに昇進したのは5場所中3回優勝し、65
勝をあげた貴乃花だけである。これに準じるのが、5場所中
優勝2回、63勝の千代の富士、5場所中優勝1回、63勝の
輪島、5場所中優勝2回、61勝の朝青龍である。稀勢の里は、
2回の優勝と5場所通算60勝以上はほしいところである。
勝をあげた貴乃花だけである。これに準じるのが、5場所中
優勝2回、63勝の千代の富士、5場所中優勝1回、63勝の
輪島、5場所中優勝2回、61勝の朝青龍である。稀勢の里は、
2回の優勝と5場所通算60勝以上はほしいところである。
★横綱論
角界の彦左故彦山光三氏は、3場所全勝もしくは5連覇を
横綱昇進の条件にあげていた。故小坂秀二氏は「最低でも
時の最強者」を横綱の条件に掲げた。最低でもということは
適格者がいなければ欠いてもいいという見解だった。白鵬
横綱誕生以降ある意味、横綱は不要だったともいえる。横綱
は一時的な強さでは勤まらない。常に優勝争いをして、最低
でも12勝をあげる力と時代を築くほどの力量が求められる。
横綱昇進の条件にあげていた。故小坂秀二氏は「最低でも
時の最強者」を横綱の条件に掲げた。最低でもということは
適格者がいなければ欠いてもいいという見解だった。白鵬
横綱誕生以降ある意味、横綱は不要だったともいえる。横綱
は一時的な強さでは勤まらない。常に優勝争いをして、最低
でも12勝をあげる力と時代を築くほどの力量が求められる。
千秋楽日馬富士
五月場所終了
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