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■夏13日目 優勝制度に必要なこと

前日とは打って変わり上位は安泰だった。その結果稀勢
の里が日馬富士に速攻で敗れ4敗に後退した。そのため
白鵬対稀勢の里戦の優勝争い第二ラウンドはなくなった。
それにしても稀勢の里は日馬富士にこのところ完敗ばかり
している。負けてもいいから工夫が必要である。
150522十三日目幕内 725
<稀勢の里、日馬富士に完敗>
 
2敗白鵬、3敗照ノ富士・勢・魁聖となった。白鵬対
稀勢の里戦の結果次第では再び混乱の極みとなる。4敗
力士が優勝候補となるとあまりにもレベルダウンだが、
長い大相撲の歴史には2度11勝4敗での優勝がある。
しかし、11勝4敗は本当に優勝といえるだろうか。これは
単なる1位にすぎないし、表彰に値しないと思うがいかが
だろうか。
150522十三日目幕内 758
<白鵬、琴奨菊を一蹴>
 
優勝制度は様々な変革をたどってきた。これまで、対戦
相手が休場すれば、自分も休み扱いになるため、不戦勝・
不戦敗制度を導入した。また、引き分け、預かり、無勝負
をなくすため、取り直し制度を取り入れた。また、最高
成績者が複数いる場合、番付上位者が優勝者だったが、
優勝決定戦制度を戦後大相撲人気のため設けた。
大相撲の優勝制度に関して、いまだ導入されていない
ことが2つある。1つは優勝者の成績によって優勝賞金
額変えることである。15戦全勝も12勝3敗も3勝差も
ありながら現状では同じ扱いである。
150322千秋楽目表彰 018
<優勝者に渡される賜杯 2015年三月場所>
 
もう1つは優勝資格制度である。現状では幕内力士全員に
あるが、出場した横綱・大関全員と対戦した力士に限る
という規定である。一部の横綱・大関との対戦しかない
力士は優勝資格がないことになる。まして横綱・大関戦が
一人もなしは論外である。
優勝は優れた勝利であり、それにふさわししい内容が
求められてこそ価値が生まれる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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