★基準の第2は相撲に対する真剣度
さて、白鵬を加えたランキングだが、10人の実績だけで
比べるならことは簡単だが、それだと数字で自動的に
決まってしまう。また、実績では栃錦、若乃花のように
両者が拮抗した横綱はどうしても不利になってしまう。
基準の第2はどれだけ相撲に対して真剣だったのか、この
一項目をつけ加えた。基準の第3は強さにともなう実績
である。ただし、数字は時代によって、取組形式、年間
場所数、仕切り制限時間、仕切り線の間隔、優勝決定戦の
有無、ビデオの採用の有無などで異なるので単純に比較は
できないことをご理解いただきたい。その結果昭和・平成
の横綱ベスト10は以下となった。
1位双葉山
★超人的な双葉山の立ち合い
双葉山の1位はゆるがない、異論も許さない。と小坂氏は
述べているが、やはり1位は双葉山である。双葉山の
立ち合いは超人的である。相手が立てばいつでも立つ
立ち合いはその後誰もまねできないほどである。こんな
ことがどうしてできたのだろうか。双葉山はこともなげに
「1日のうち10分(当時の仕切り制限時間)だけ集中
すればいいんです」と語っている。
立ち合いといえばもうひとつ。相手より一瞬遅れながら
立ち上がった瞬間、機先を制する後の先の立ち合いで
ある。これは極意に到達したような印象を受けるが、
1935(昭和10)年蓄膿症の手術によって体重の増加に
ともってと聞く。だとすると平幕のときから実行して
いたことになる。この点においても超人的である。
双葉山といえば史上最高の69連勝と誰もが連想する。
1939(昭和14)年の1月の達成から76年を過ぎてもいまだ
に破られていないこの記録はまさに空前絶後。強さだけ
ではできない数字である。70連勝ならざる日「未だ木鶏
たりえず」という電報を師と仰ぐ方に送っている。気負い
もせず、おくびもしない木の鶏のような心境にまでは
達していなかった、と振り返っている。
双葉山といえばもうひとつ有名なのが「信念の歯車が
くるった」という言葉である。1940(昭和15)年11日目
までに4敗したときに言った言葉である。信念の人だった。
相撲は二枚腰といわれるほど腰がよかった。
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よしなに
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