白鵬は智略力士安美錦に惑わされず、一気に走って勝負を
決めた。鶴竜は引き技が目立ち、大関が当てにならない中
不安視された日馬富士は豊響を寄せ付けず、一気に勝負に
出て好調なスタートを切った。
優勝回数は積み重ねである。減ることはない。連勝記録の
ように1敗したらそれまでというものでもない。白鵬の
優勝回数が大鵬の最高優勝回数32に並び、追い抜くのは
時間の問題である。それどころかどこまで回数を伸ばすかに
関心がいっても不思議でない。
白鵬がほとんど優勝を独占している状態で、大相撲人気が
続くというのは実に奇妙な現象である。同じように大鵬
ばかりが優勝している時代、後で横綱になった栃ノ海、
佐田の山が先に引退してからは大相撲人気はみるみる
ダウンしていった歴史がある。
遠藤人気は急速に影響力を失いつつある。逸ノ城に注目が
集まっているが、今日の宝富士戦を見てもまだ破壊力
十分の相撲は取れていない。逸ノ城の成長はすぐには
できない。逸ノ城こけたら、大相撲人気もこけたでは
話にならない。

<白鵬、太刀山型の土俵入り>

<白鵬、太刀山型の土俵入り>
九月場所は満員御礼が14回出た。この大相撲人気をどう
分析したらいいかはかりかねている。相撲内容はよく
なってはいるが、吊り出しもうっちゃりも見られない
相撲は寂しすぎる。せめて白鵬の優勝を阻むのではと
思わせる力士の出現を毎場所望みたい。