大相撲

■福岡初日 しぼむ?逸ノ城

2014年11月9日

17年ぶりの初日満員御礼で始まった十一月場所。人気の
源は新関脇逸ノ城である。横綱・大関戦に3勝1敗で
13勝をあげた史上最高の新入幕力士逸ノ城。九月場所が
終わってから十一月場所が始まるまでスポーツ紙、テレビ
ニュースと話題を独占した。逸ノ城の特集を組んだ番組
さえあった。いやがうえにも注目が集まると同時に評判の
逸ノ城見たさに観客が福岡国際センターに向かう。これが
今場所の観客増につながっている。

141109初日幕内 1514

そんなお客に応えたのか、初日、逸ノ城の相手は休場
明けの日馬富士である。初日に横綱対関脇の取組は異例
である。だが、勝負はあっけなかった。日馬富士の鋭い
踏み込みからの突き起こしに後手に回った。逸ノ城が
まわり込んではたくも上体が伸びきり、正面土俵を割った。
完敗である。

141109初日幕内 1521

場所前、逸ノ城の稽古は十分ではない。巡業は帯状疱疹で
途中で休場した。骨盤のズレもあった。福岡入りしても
出稽古はせず、部屋で下の力士相手の稽古だった。なに
より逸ノ城はデビューしてわずか6場所目である。そう
いう意味で逸ノ城に過剰な期待を抱くのは本来酷なので
ある。

141109初日幕内 1526

日馬富士が見せた逸ノ城の攻略法、プロならわれもわれも
と続いてくる。特に先場所負けた横綱・大関は2度も
続けて負けては面目丸つぶれになる。それだけにリベンジ
にはここぞとばかりに立ち向かってくる。逸ノ城の今場所
はけして安泰ではない。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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