10日から今年最後の本場所が始まる。十一月
場所の視点は何か。何を注視して観戦すべき
か、改めて見ていこう。
★幕内・十両の休場者多数に歯止めはあるのか
ここ1年、これでもかというくらい幕内・
十両の休場者は多かった。それが以下の表で
ある。
となった。七月場所は4大関が休場した。
三月場所以外は休場の連鎖が止まらなかった。
まさに看板に偽りありの状態が続いた。今年
納めの十一月場所は現時点では逸ノ城の休場
だけである。千秋楽までこのままいく保証は
ないが、休場者多数は御免被りたいところで
ある。
★取組編成の改善はあるか
幕内中位以下の好成績者が、横綱・大関、
あるいは優勝を争っている力士との対戦が
ほとんど行われない傾向にある。九月場所、
解説の舞の海さんは心情的に隠岐の海に優勝
してほしかったようだが、優勝を争う御嶽海、
大関豪栄道、好調朝乃山戦なしで優勝は極め
ておかしい。強豪と対戦してこそ強者の証明
である。隠岐の海にはそれがない。
ここ数場所そういう意味で、取組編成はおか
しな傾向が一人歩きしている。昭和46年七月
場所から施行された、優勝を価値あるものに
するため、好成績者は大関・横綱に対戦させ
る規定はないがしろにされている。今の取組
編成は規定違反であり、けしていいことでは
ない。これを十一月場所も野放しにするなら、
幕内を2つに分けて一部のみを優勝資格者に
すべきである。
ない。これを十一月場所も野放しにするなら、
幕内を2つに分けて一部のみを優勝資格者に
すべきである。
★優勝の行方
本命は存在しない。有力は小結以上である。
そのなかで鶴竜、白鵬、御嶽海、朝乃山あた
りか。平幕では玉鷲にも可能性はある。
ただ、大関の優勝は16場所連続ない。今年
(2019年)の大関の最高成績は10勝である。
大関をだめにしているのは、8勝22敗で地位
を守れる規定にある。大関の成績は9勝6敗
が当たり前になっているし、容認派もいる
ようである。だが、9勝を何場所続けても
大関にはなれない。3場所連続10勝未満は
関脇に降格にする、カド番4回で降格にする
など、規定を改めない限り、大関の存在価値
は薄れる一方である。
★御嶽海の大関昇進はあるか
ノルマは12勝と高い。11勝の場合、両横綱に
勝ってとか、内容次第になる。御嶽海はこれ
まで三役で連続2ケタ勝利の実績がない、
という事実がある。例え、十一月場所での
昇進がなくても、最低2ケタは勝って一月
場所につなげたいところである。初優勝後は
チャンスを逃した。今回チャンスを逃すよう
だと臨みは薄くなる。
★4小結勝ち越すのは誰か
阿炎、遠藤、北勝富士、朝乃山、と小結が
4人そろった。一見華やかである。先場所の
九月場所は4人が勝ち越している。だが、
横綱・大関5人がフル出場するとなると、
全員の勝ち越しは極めて難しい。勝ち越しの
可能性の順位は朝乃山、阿炎、北勝富士、
遠藤の順か。
★新十両琴勝峰と豊昇龍はどこまでやるか
琴ノ若が新十両の時は苦闘の連続であった。
その結果、かろうじて8勝した。琴勝峰と
豊昇龍は幕下で4勝しての昇進だった。過度
な期待はもちにくい。もちろん、将来性は
あるし、大きく育つ可能性を秘めている。
だが、現実を直視すると勝ち越せればいい
ほうである。
今年は関脇以下の優勝が3回あった。十一月
場所はどんな場所になるのか。秋風が吹く
福岡で場所は始まらんとしている。
夏のオリンピックは春か秋開催が望ましい。
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