幕内は力士の最高クラスである。ここまで
到達すれば力士としては大成功といえる。
そこで入幕までの所要場所数番付を作成して
みた。対象は幕内の現役力士である。ただし、
七月場所予想番付の幕内力士とした。なお、
前相撲は場所数に含めていない。それが以下
である。
なのは当然である。入幕までの所要場所数
番付の横綱・大関はそういった力士=遠藤、
逸ノ城、御嶽海、千代大龍で占められている。
学生相撲はある程度体も技術も完成されて
いる。スピード出世は当然とも言える。だが、
到達した点の高さとなると話は別である。
誰も大関まで出世していない。なお、朝乃山
は三段目100枚目格付け出しである。
学生相撲出身でもアマチュア時代の実績が
不足のまま入門した場合は、前相撲から取る
ことになる。それでも入幕までスピード出世
した力士が、北勝富士、正代、友風、嘉風、
炎鵬などである。北勝富士は宇良と同期で
あり、2人は十両まで激しい出世争いをした
が、もう遠い昔の話になってしまった。
横綱白鵬は入幕まで18場所を要している。
3年だからスピード出世と言える。横綱鶴竜
は29場所だから、5年弱かかっている。大関
陣はどうだろうか。栃ノ心12場所、貴景勝
14場所、豪栄道15場所とスピード出世である。
ところが高安は彼らと水をあけられ、入幕
まで36場所、6年かかっている。
幕内最大の苦労人は竜電である。38場所かか
って新十両になったものの、その場所で右
股関節を骨折する大ケガに見舞われた。番付
はどんどん落ち、序ノ口まで降下した。序ノ
口で全休すると番付外になってしまう。番付
外になると前相撲から始めるだけでなく、
弟子の養成費が師匠持ちになってしまう。
竜電は序ノ口で7番相撲だけを4場所続けて
取った。成績は1勝6休である。
新十両後24場所かかって、ついに竜電は十両
に復帰した。十両は通算8場所、幕内は今度
の七月場所で10場所である。幕下以下が62場
所。なんと長い下積み人生だったことか。
竜電の土俵はまだ輝き始めたばかりである。
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