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必要が迫られる優勝資格制度

戦後、日本の古いものはすべてダメという
ことで、大相撲人気は低迷どころかどん底で
あった。なんとか人気を盛り返そうとする
相撲協会が、記者クラブともに考案したのが、
優勝決定戦制度であり、三賞制度であった。
その三賞の選考が、おかしいのは既に述べた。
だが、おかしいのは三賞の選考だけはない。
取組編成もおかしい。昭和46年、優勝を権威
あるものにするため、幕内中位以下の力士
でも好成績の者は、横綱・大関と対戦させる
という規定ができた。それにも関らず、2敗
の碧山は横綱・大関戦はまるでなかった。
気配さえみせなかった。
170723千秋楽幕後半表彰 111
<碧山の対戦は小結嘉風まで>

仮に白鵬が突然の土俵上のケガで休場して
しまった場合、碧山の優勝で本当にいいの
だろうか。幕内最高優勝とは何か。優勝の
権威は何か。幕内は実際横綱・大関と対戦
するクラスとそうでないクラスと2つある。
今は、言い方は悪いがみそもくそも一緒に
して数字だけを単純に比較している状態で
ある。優勝の権威は多くの実力者横綱・大関
と対戦した上ではじめて生まれるものである。
170723千秋楽幕後半表彰 366
<賜杯に重みはあるか>

碧山対横綱・大関戦が組まれないのなら、
いっそうのこと優勝資格は横綱・大関全員と
対戦した者に限る、という優勝資格制度を
設けてはいかがだろうか。これまで、横綱・
大関戦がない、あるいは部分対戦だった平幕
優勝は批判をあびてきた。
170723千秋楽パレード 043
<横綱・大関と対戦して優勝した白鵬 旗手山口>

そうした反省から生まれた幕内中位以下でも
好成績のものは、横綱・大関と対戦する規定
は、無実化している。それなら出場した横綱・
大関全員と対戦した者に優勝資格が生まれる、
を制度化したほうがスッキリする。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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