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稀勢の里の今後

横綱審議委員会が稀勢の里は九月場所全休
してもいい、という趣旨の発言をした。遅き
に失している。結果論で言うなら誰でもでき
る。五月場所も七月場所も本来なら稀勢の里
自身と師匠田子ノ浦(元隆の鶴)が判断すべ
きものである。師匠はどう考えたのか、どう
判断したのかあまり伝わっていない。「本人
が出るというから」では師匠不在と変わら
ない。
170713五日目幕内 1134
<5日目 勢に敗れ3敗目となった稀勢の里>

五月場所は、ポスター、場所の案内、パンフ
レットの表紙など稀勢の里一色だった。さら
に、新横綱の東京初登場と休場しにくい雰囲
気ではあった。しかし、何をおいても稀勢の
里の力士生命が第一であろう。左が直ってい
ない、左が使えないでは戦えないのは当然で
あった。
対戦相手は左を攻めてくる。四つにさせない、
突き合い、押し合いに持ち込んでくる。これ
に対する稀勢の里の対策は無策であった。
七月場所はそれが改善されないまま、再び
出場に踏み切った。そして序盤で負けが込ん
で途中休場に追い込まれた。この2場所は
稀勢の里にとって蹉跌以外のなにものでも
なかった。
170713五日目幕内 1156
<敗戦後の稀勢の里の表情>

横綱になりたての連続休場としては、常陸山
以降
3代目西ノ海 2場所目から2場所連続休場
 以後優勝1回
武蔵山 新横綱から5場所連続休場 
以後優勝なし
前田山 2場所目から3場所連続休場 
以後優勝なし
吉葉山 新横綱から2場所連続休場 
以後優勝なし
朝潮  2場所目から3場所連続休場 
以後優勝1回
170714六日目幕内 1145
<6日目から休場した稀勢の里>

どうも弱い横綱ばかり目につく。前述の横綱
の二の舞にならぬよう、稀勢の里に判断の
誤りはもう許されない。稀勢の里は回り道を
しすぎた。稀勢の里が復活するには、左を
使えるよう、完全に治すことと白鵬に対抗
できるだけの稽古量である。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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