大相撲

再び始まった1強他弱

2017年7月29日

暑い七月場所は白鵬の優勝で幕を閉じた。
場所前の予想り優勝したのは久しぶりで
ある。白鵬が5場所優勝なしと初優勝以降
最長期間優勝なかったのみならず、その間の
成績は最高が11勝、2場所休場があったほど
低迷していた。2場所連続優勝は白鵬の復活
といっていい。
170723千秋楽幕後半表彰 419
<白鵬39回目の優勝>

白鵬の復活は、あることも復活させていた。
そのあることは「1強他弱」である。つまり、
白鵬が1強で他の横綱・大関は弱体群なので
ある。五月場所白鵬は15戦全勝優勝。横綱・
大関の次点は照ノ富士の12勝3敗で3差も
ある。2横綱休場、1大関1ケタ勝利。七月
場所は、横綱・大関の次点は日馬富士の11勝
4敗、2横綱・1大関休場、2大関1ケタ
勝利。見事なまでの、1強他弱ぶりである。

平成22年五月場所のメモをふり返ってみよう。
■夏11日目 優勝争いの終焉
大相撲、しらけ場所があたり前になってきた。
把瑠都が日馬富士に屈し、3敗となった。
ここまで全勝で無敵相撲をとり続ける白鵬の
優勝が事実上決まった。そして今後もこう
した展開が予想される。三月場所千秋楽結び
の一番まで優勝が決まらなかったのは、むし
ろ例外中の例外だった。白鵬が休場でもしな
い限り、こうした場所があたり前になる。
優勝争いは白鵬が追いかける展開になって
はじめて互角の争いになるが望むべくもない。
朝青龍がいない大相撲はしらけ場所があたり
前という歴史をもたらした。
11日目A
<平成22年五月 白鵬、稀勢の里を退ける>

平成23年十一月場所のメモにはこう記して
いる。
■福岡12目目 白鵬場所に大相撲の苦悩
白鵬が連敗中の対戦相手琴奨菊をぶん投げ、
12連勝。追う琴奨菊に3差をつけた。白鵬が
3連敗して優勝決定戦で負けたときのみ優勝
できないのであって、事実上優勝を決めたと
いってもいい。先場所、千秋楽まで優勝が
もちこまれたのは白鵬が2敗したことと琴奨
菊が最高の相撲を取ったことによる特殊な
事情の上に成り立った。白鵬が全勝で突っ
走れば誰もついていけない。優勝争いは白鵬
にレベルダウンしてもらうことよりも、白鵬
に近づいていって盛り上げるべきものである。
それができないところに大相撲の苦悩がある。
12nitimeA
<平成23年十一月 琴奨菊を投げる白鵬>

白鵬が優勝を独占しているときはまさに1強
他弱であった。それが再びめぐってきている。
なにげない白鵬の連続優勝には誰も言わない
盛り上がりに欠ける面が復活していたのだ。

電話をかけ、メールを送りまくった日
でした。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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