暑い七月場所は白鵬の優勝で幕を閉じた。
場所前の予想り優勝したのは久しぶりで
ある。白鵬が5場所優勝なしと初優勝以降
最長期間優勝なかったのみならず、その間の
成績は最高が11勝、2場所休場があったほど
低迷していた。2場所連続優勝は白鵬の復活
といっていい。
<白鵬39回目の優勝>
白鵬の復活は、あることも復活させていた。
そのあることは「1強他弱」である。つまり、
白鵬が1強で他の横綱・大関は弱体群なので
ある。五月場所白鵬は15戦全勝優勝。横綱・
大関の次点は照ノ富士の12勝3敗で3差も
ある。2横綱休場、1大関1ケタ勝利。七月
場所は、横綱・大関の次点は日馬富士の11勝
4敗、2横綱・1大関休場、2大関1ケタ
勝利。見事なまでの、1強他弱ぶりである。
平成22年五月場所のメモをふり返ってみよう。
■夏11日目 優勝争いの終焉
大相撲、しらけ場所があたり前になってきた。
把瑠都が日馬富士に屈し、3敗となった。
ここまで全勝で無敵相撲をとり続ける白鵬の
優勝が事実上決まった。そして今後もこう
した展開が予想される。三月場所千秋楽結び
の一番まで優勝が決まらなかったのは、むし
ろ例外中の例外だった。白鵬が休場でもしな
い限り、こうした場所があたり前になる。
優勝争いは白鵬が追いかける展開になって
はじめて互角の争いになるが望むべくもない。
朝青龍がいない大相撲はしらけ場所があたり
前という歴史をもたらした。
■福岡12目目 白鵬場所に大相撲の苦悩
白鵬が連敗中の対戦相手琴奨菊をぶん投げ、
12連勝。追う琴奨菊に3差をつけた。白鵬が
3連敗して優勝決定戦で負けたときのみ優勝
できないのであって、事実上優勝を決めたと
いってもいい。先場所、千秋楽まで優勝が
もちこまれたのは白鵬が2敗したことと琴奨
菊が最高の相撲を取ったことによる特殊な
事情の上に成り立った。白鵬が全勝で突っ
走れば誰もついていけない。優勝争いは白鵬
にレベルダウンしてもらうことよりも、白鵬
に近づいていって盛り上げるべきものである。
それができないところに大相撲の苦悩がある。
白鵬が優勝を独占しているときはまさに1強
他弱であった。それが再びめぐってきている。
なにげない白鵬の連続優勝には誰も言わない
盛り上がりに欠ける面が復活していたのだ。
電話をかけ、メールを送りまくった日
でした。
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よしなに
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